第946号 大きな塊へ

 19日、国民民主党は両院議員総会を開催し、国民民主党を解党して、立憲民主党と新党を結党することを決定しました。

◆「再編」信じ活動
 私は、2017年10月の衆院総選挙での落選以来、バラバラになってしまった野党をまとめて大きな塊を作り、政界を再編していくことこそが自らの使命だと肝に銘じ、浪人同志をまとめて一丸の会を作り、自らは無所属の立場で活動を続けてきました。

 2019年2月の繰り上げ当選後も、政党には所属しないまま、国民民主党や立憲民主党、無所属議員などで結成された国会内の共同会派「立国社」に参加し、予算委員会委員として表舞台での活動も続けながら、あと一息の政界再編を信じて行動してきました。そして、今年6月2日には、かねてよりの玉木雄一郎代表、平野博文幹事長からのお誘いもあって、野党をまとめ上げる政界再編を加速させなければならないとの決意の下、国民民主党に入党し、政界再編「第2ステージ」に向けて取り組んできたところであります。

◆新党結党を承認
 そうした中、国民民主党と立憲民主党の間では、幹事長・政調会長間協議が重ねられ、ようやく新党の綱領案、新党規約案、新党代表・党名選挙規定案がまとまりました。そして19日、国民民主党は両院議員総会で、「新党をつくることを承認する」とし、「最後まで国民民主党全員での新党への参加の努力を続け」、「大きな塊に向け」、「手続きが進むよう」、「代表・幹事長に一任」することを決めました。

 党所属国会議員62名の内、採決には59名が参加し、57名の賛成、2名の反対で可決され、私も賛成しました。19日時点での国民民主党の方針は、あくまで全員で新党へ参加する努力を続けるというものです。

◆自らの使命を果たす
 私は、自民党に対抗する大きな野党の塊を作ることを落選以来訴え、政界再編を促し、一丸となって国民に選択肢を示すことこそが自らの使命として、「再誕」のスローガンを掲げてきましたが、いよいよ新しいステージを迎えることになります。合流協議はまだまだこれからで、ここから、より具体的な作業に入ることになります。

 一方で、安倍総理の体調不良と退陣の可能性がささやかれ、自民党内での後継者争いが始まり、秋にも解散総選挙と、永田町界隈で言の葉に上るようになってきました。まず優先されるべきは、臨時国会を開いてコロナ収束に向けた対応と、戦後最大のGDP下げ幅を記録して危機に立つ経済への緊急対策を議論することですが、安倍総理もしくはその後継者は、野党が隙を見せればコロナ禍の中でも平然と解散総選挙を仕掛けてくるでしょう。そうなった場合、与党を喜ばせるだけの、2017年の民進党分裂選挙のような過ちを繰り返すことは国民に対しても背信行為であり、決して許されません。
 新党結党には様々な思惑が交錯しているのは承知していますが、自民党に対抗する大きな塊を作るという初心に忠実に、心して、自らの使命を果たして参りたいと考えています。

 

スタッフ日記 「大統領選挙」

 11月3日アメリカ合衆国大統領選挙に向けてマスコミの事前調査結果が報道され、また、リモートで開催された民主党大会では、オバマ前大統領やミシェル夫人らが鋭く現職トランプ大統領を非難する姿がテレビに映し出されています。

 4年前、民主党ヒラリー候補有利の前評判の中、結果は自国第一主義を掲げるトランプ候補が、各州に割り当てられた選挙人の数で勝利する大逆転を成し遂げました。

 中国、イラン、北朝鮮などの外交政策、新型コロナウイルス対策でのWHO批判、離脱問題などすべてが11月3日に繋がっています。現職不利との調査結果の中、政策すべてを動員し全力で巻き返しを図ることが予想されます。

 そして暴露本の発行です。ボルトン前大統領補佐官や大統領の姪メアリー・トランプなどから出版が相次いでいます。ここまでの泥仕合を見せられるのは初めてです。将来に向けて国のあり方、何をなすべきか、ある意味夢を語る大統領選挙はどこへ行ったのでしょうか。77歳の民主党バイデン候補、そして74歳共和党トランプ候補では将来の夢を語るには少々お年を取りすぎていらっしゃるのでしょうか。いずれにせよ3度にわたる直接討論に期待したいと思います。

 どんな選挙でも結果は最後の最後までわかりません。コロナ禍での選挙戦、郵便投票に関しての駆け引きも聞こえてきます。たとえ負けたとしても、どちらかが選挙の不正を主張し結果を認めないのではとも言われています。

 日本の議員内閣制と大統領制との違いは大きいですが、全米を駆け巡る熱く長い戦いには興味をそそられます。(スギ)

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馬淵澄夫
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