30日、立憲民主党の新代表に泉健太氏が選出されました。私は泉新代表の要請を受け、党の国会対策委員長を拝命致しました。
◆「全党一丸」となって
当初、私自身が今回の代表選に出馬することも検討しましたが、中道路線を取る候補の共倒れを防ぐためには一本化が必要と考え、泉健太候補を推薦人及び選対顧問として応援致した結果、決選投票で泉候補が勝利しました。当選同期の泉新代表をしっかり支えて参ります。まずは、党の結束が必要です。衆院選敗退により、厳しい党勢からの立て直しが急務です。他党やメディアに揺さぶられ、かつてのような党の離合集散があってはなりません。再び政権の選択肢となる政治勢力結集の要となっていかなければなりません。
代表選で競った他候補全員を執行部に起用したことも泉代表らしさだと思います。逆境の、今だからこそ、全党一丸となるための人事だと思っています。
◆国会対策委員長とは?
泉代表の下で、私は国会対策委員長の重責を担うこととなりました。国対は新人議員時代以来の経験になります。国対委員長は何をするのですか?というご質問を頂いておりますが、党を代表して与野党間の折衝を行い、国会を適正円滑に運営していくことが委員長の大きな役割となります。
事実上、最大与党と最大野党の委員長協議が日程や法案審議の方向性を左右することが多く、その点で、立法府の中でも極めて重要な役割を担うと認識しています。
また、国対委員長は国会での法案や予算審議における党の戦略構築にも関わります。例えば予算委員会で、党としてどのような政策課題を取り上げ、政府の姿勢を質しながらもいかなる対案を提示していくべきかについて委員とよく話し合い、方向性を決めていくことも役割と考えています。
今まで私は、本会議や予算委員会で質疑者・プレイヤーとして最前線で活動してきた自負がありますが、これからは国対委員長・マネージャーとしての役割を果たすことが求められます。
◆目指す国会像
党の国会戦略を担うにあたり、目指す国会像は、議会の本来の機能である「議論の場」の再構築です。政府の不祥事を追及することは行政監視の役割を担う野党としてもちろん必要ですが、議会の本来的機能は、国民を代表する代議士同士が徹底的に政策議論を戦わせるところにあります。
ところが、残念ながら不明瞭な裏での合意や官僚による過剰答弁、議員の虚偽答弁などで国会議論が形骸化しているのが現状です。野党側も一部の議員が、事実があいまいな報道に基づく質問を繰り返したり、度を越えた誹謗中傷を行ったりして審議を停滞させ、国民の失望を買ってきたことは否めません。野党も変わることが求められています。
いつの間にか古びてしまった過去の成功体験に依るのではなく、現場における「ファクト(事実)をもって語らしめる」ことが経営改革の本質だと、サラリーマン時代に学びました。
事実に基づいたオープンな審議、「徹底審議」こそ、国権の最高機関にふさわしい「議論の場」なのです。それが国対委員長としての私の新たな使命と考え、精いっぱい取り組んで参ります。
スタッフ日記 「再スタートに向けて」
朝晩の冷え込みが厳しくなる中、奈良公園では1日、冬の風物詩である「鹿寄せ」が始まりました。修学旅行生を乗せたバスが何台も連なり、観光客が少しずつ戻りつつあるように感じます。
観光客の約75%が県外から来県する奈良県。その比率は京都府よりも高く、昨年は新型コロナの影響で大きな打撃を受けました。
奈良市では、昨年の観光入込客数が1千万人を下回る前年比58.4%減となり、記録が残る1968年以来の数字となりました。そのうち外国人観光客数は前年比91.3%減の約29万人で、2012年並みの水準です。修学旅行生徒数は78.9%減の17.4万人で、例年4、5月のピーク時に緊急事態宣言が重なったため、4~7月の宿泊者数は0人、観光消費額は前年比640.8億円減となりました。
こうした状況から、観光地奈良の再スタートを願う取り組みとして、奈良交通は12月限定で、無料による新たな観光ルートの実証運行を行います。これは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一つでもあり、平城京跡~西ノ京ルート、奈良公園~若草山頂ルートで県内初となる大型電気バスの運行となります。また、全長169・8キロ片道4時間半の日本一長い距離を走る路線バス近鉄大和八木駅~JR新宮駅をつなぐ特急バスに乗って、十津川村に泊まると往復6900円の運賃が無料になるキャンペーンを11月29日から始めました。
奈良市内の観光名所は勿論、十津川温泉や谷瀬の吊り橋など県内穴場スポットを全国へ発信し、少しずつでも他府県からの観光客数が回復へ向かうよう、新たな取り組みに注目していきたいと思います。(特命係長)
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