26日、政府は補正予算案を閣議決定しました。一般会計の歳出総額は補正予算として過去最大の35兆9895億円に上り、このうち経済対策としては31兆5627億円を計上しています。
◆スピードが命の事業者支援
経済対策では緊急課題の事業者支援も盛り込まれました。事業者支援については立憲民主党もすでに今年3月に持続化給付金再支給法案を国会提出しており、再三早期の支給を求めてきました。今回、「事業復活支援金」という名目で最大250万円の支援が決定したことは、遅きに失したとはいえ、率直に評価したいと思います。問題は支給のスピードです。長引いた緊急事態宣言と政治空白により、多くの中小事業者が借り入れや貯蓄の取り崩しで自転車操業を続けており、このままでは年を越せるかどうかという声もよく頂いています。
私は、まずはごく簡単な事業者からの申し入れに対して国から一定額の支援金を至急振り込み、後で精算して余剰分は返金してもらう形式を取るべきだと主張してきました。
しかし、申請方法については、やはり前回の持続化給付金と同じく、多くの申請書類の提出と審査が求められるようです。政府は迅速化に努めるとしていますが、ここが事業者支援の肝である以上、野党としても遅滞が起きないよう、国会審議の中で監視を強めて迅速化を実現して参ります。
◆補助金思想から抜け出せず
さらに、不公平性が指摘されている所得制限付きの子ども1人あたり10万円の給付金、困窮学生への給付金なども盛り込まれました。緊急的な給付金は必要ですが、補正予算全体を通じて、従来からの給付金・補助金を中心とした予算の使い道の延長線上にあるとの印象を強く持ちました。例えば、ガソリン価格高騰対策でも、石油の元売り業者への補助金が計上されているのに対して、ガソリン税引き下げには政府は否定的です。
また、税収の上ぶれ分が約6.4兆円、前年度の剰余金が約6.1兆円予算に計上されていますが、本来ならば集めすぎた分として減税という形で国民に還元することが必要です。
まず国民から税を集めるだけ集めて、それを国の上からの指示でいびつな形で給付するという「恩恵を施す」やり方では経済成長は見込めないと思います。市場から政府へお金を吸収せず、民間で回すためには「減税」という発想が必要とあらためて感じます。
◆継続性ある支援が必要
さらに、予算の基本的発想である単年度主義は、減税など継続的な税制を通じての支援よりも、その年度内で使い切る一過性のばら撒きに流れてしまいます。そして、余裕のある方も含めた一過性のばら撒きが問題なのは、継続的な消費と直結しないため、貯蓄に回ってしまう率が高く、経済効果が低くなることです。だからこそ、消費税減税のような、日々の日常生活でお得を感じる継続的な経済政策が必要なのです。
予算の基本的発想も変化が迫られていると感じます。12月6日に開会する臨時国会では、立憲民主党は新代表の下、新しい布陣で臨みます。補正予算審議が中心になりますが、どこが評価でき、何が足りないのかを明確にし、論戦を挑んで参ります。
スタッフ日記「感動の瞬間」
当選確実の一報が出た瞬間、私は選挙事務所4階の正面にあるホワイトボードに向かっていて、正直何が起きたのか分かりませんでした。
結果がいまかとピリッとした空気感の中で待ち時間が続きました。生駒市の開票が終わり、結果の数字を見やすいようにボードに書いていると、後ろからわあっという歓声と大きな拍手が沸き起こりました。まだ生駒市の結果しかわかっていないのにとテレビを見ると、代議士の当選確実のテロップ。みなさんが盛り上がっている理由を理解した瞬間、喜びと安堵からすごく緩んだ顔をしていたと思います。後ろを振り返って見た、当選を待ちわびていた何十人もの後援会の方の弾ける嬉しそうな顔が忘れられません。
ひとつの目標のためにたくさんの人と力を合わせてそれを成し遂げる、体育大会のような興奮と感動を、選挙という日本の未来を決める大事な場面で経験できるとは思ってもいませんでした。
みなさんと一緒に代議士の登場を待っている間のワクワク感、代議士とグータッチ、みなさんとのバンザイ、あの感動は今でも鮮明に思い出されます。政治について知識の乏しかった大学生にも、このような経験をさせていただいたことに感謝しかありません。
投開票日に最も印象深かったことは、代議士が若者からの応援について何度も言及し、若い人たちが政治を身近に感じることが喜びだと挨拶していたことです。実際には微力だったと思いますが、私たち若者を快く受けいれ一緒になって戦ったことを言葉にしながら、何事にも正面から向き合い続ける代議士が改めて素敵だと感じました。(そら豆ちゃん)
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