我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日、我が会派「千葉政策議員団」の代表質問を終えました。
登壇された谷田川議員、お疲れ様でした。
私も会派代表として、年末から代表質問の原稿作成にかかりっきりでしたので、肩の荷がおりました💦
これまで会派として千葉県に提言・要望してきた手賀沼におけるナガエツルノゲイトウ対策をはじめ予算案に反映していただいている内容の他にも防災・減災対策、農業問題や国道356号、女性警察官の登用、障がい者の視点にたった人事異動など福祉施策の充実など合計38問質疑しました。
県土整備部の贈収賄事件なども厳しく指摘しています。
今回の代表質問では、「千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例」を主軸に質問を行いました。
誰もが活躍できる社会形成のために昨年の12月定例県議会にて制定された条例ですが、県議会においても賛否両論の意見が出され、採決も分かれました。
我が会派はこれまで、障がい者、高齢者や女性、あるいは支援を必要とする子どもたちなどに関する様々な課題を議会で取り上げてきており、条例の理念には理解を示す一方で、「誰もが活躍」していくためには、社会的に弱い立場にあるすべての県民が、まずは安全な環境で、安心して暮らすことができる基盤があることが大前提だという立場です。
我が会派はメンバー全員で代表質問を作り上げております。
9月議会の代表質問にて私が登壇した際に、職員のハラスメント対策として職員へアンケートを実施すべきと提案しており、県は我々の提案を受けて、12月~2月上旬に知事部局職員を対象にハラスメントに関するアンケートを実施し、約3,300名が回答し、「継続してアンケートを実施してほしい」等の回答があったとのことです。
この職員アンケートは我が会派の須永和良県議による提案であり、ハラスメント行為の抑制に繋がることを期待しています。
また、須永議員は昨年のご自身の一般質問において、県の入札制度を厳しく指摘しており、
その際の千葉県の答弁では、
○不正防止の取り組みを講じている
○競争性、透明性、公平性を担保する
と答弁していました。
その後1年もたたないうちに、本年1月に北千葉道路建設事務所長が収賄罪で逮捕されるという事件が発生しました。
接待用マンションで女性を伴う接待を受け、入札情報を漏らすという極めて倫理に反する行為です。
代表質問では再発防止に向けた取り組みと第三者委員会の進捗について質疑を行いましたが、代表質問では大枠でしか質疑ができないので、我が会派で予算委員会に送り出した須永議員が徹底的に質疑を行うこととしています。
今回、私・水野ゆうきが担当した項目は以下。
○多様性尊重条例について(理解促進と市町村連携)
○手賀沼及び印旛沼とその流域河川におけるナガエツルノゲイトウ等外来水生植物対策について
○2025年大阪・関西万博における千葉県の関わり方
○児童養護施設等退所者に対する奨学金制度
○小学校の通学路の緊急一斉点検により対策が必要となった箇所について
○発災時に、熊谷知事が出張等で不在の際の県の体制
○能登半島地震に派遣された職員について
○障がい者や盲導犬が参加できる訓練の実施
○保健所の人員体制の強化
○新たな行政課題、県民ニーズに対応するための組織編成
○障がい者福祉部門の人事異動のあり方
○海外大学への進学支援
○国際スポーツ大会の誘致
○自転車乗車用ヘルメットの購入補助制度開始について
連日、私のブログで主要な質疑と答弁をお伝えします。
まずは私が政策の一丁目一番地としている
『手賀沼及び印旛沼とその流域河川のナガエツルノゲイトウ等をはじめとする外来水生植物対策について』です。
【質問主旨:駆除】
一片の切れ茎からも非常に速い速度で成長するナガエツルノゲイトウと、他の種を圧倒して短時間で成長し、水から離れて陸でも生息・繁茂するオオバナミズキンバイが急拡大しており、スピード感を持った対策が求められています。
これまで県では毎年のように予算を付けてきましたが、その予算内での駆除ではいたちごっことなってしまい、我が会派の水野議員より議会の度に建設機械や水草刈り取り船を駆使して一気に大規模に駆除を実施することや市民団体等の協力による早期対策を幾度となく求めてきたところであり、熊谷知事に手賀沼に視察にお越しいただき、その現状を水野議員をはじめ関係者と視察をしたと聞いております。
また、昨今では農地にも侵入し、農家への影響も大きくなっていることから、給水口などからの侵入を防ぐなどといった対策も急務です。
新年度予算では今年度の倍以上の予算として特定外来水生植物対策として約7億4千2百万円を計上していただいたうちの手賀沼と印旛沼の対策について伺いします。
手賀沼及び印旛沼における外来水生植物について、今年度の駆除進捗状況と新年度の計画及び今後の見通しはどうか。
【熊谷知事答弁】
○県では、外来水生植物について、手賀沼とその流域河川では駆除対象面積のおよそ6割、また、印旛沼とその流域河川では駆除対象面積のおよそ9割に当たる範囲の駆除を今年度末までに終える見込み。
○これまでの駆除が予定より早く進んでいること、また、用排水の支障となるなど農業等への影響を懸念する声も高まっていることから速やかな防除を進めるため、駆除工程を見直して計画を前倒しし、令和6年度中に一通りの駆除を終える予定。
○その後は、流域市や市民団体等の協力も得ながら、継続的なモニタリングを実施し、再繁茂や漂着が確認された場合には適宜駆除を行っていく。
【質問主旨:外来水生植物防除事業補助金制度】
印旛沼及び手賀沼とその流域河川の水環境の保全を図るために県民の皆様が外来水生植物のナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイ等を駆除する活動の経費に助成している外来水生植物防除事業補助金制度についてです。
この制度によって、地域住民が自主的に外来水生植物防除事業に携わり、きめ細かい防除活動を行うことができます。
また今年度は6団体がこの制度を活用するなど、市民団体等による外来水生植物への意識も高まり、有効な制度であると感じています。
外来水生植物防除事業補助金制度は継続していくべきだと考えるがどうか。
【副知事答弁】
○手賀沼と印旛沼においては、県の水草刈取船による大規模な駆除と市民団体等による機動的できめ細かい作業とを組み合わせることで、より効果的な駆除を実施しているところであり、引き続き連携して取り組んでいくことが重要と認識している。
○今後、市民団体等と相互に連携を図りながら継続的なモニタリングを行うため、令和6年度は予算を増額して実施し、より多くの市民団体等が本補助金を活用して、主体的かつ継続的に外来水生植物の防除活動を行うことに繋げていきたいと考えている。
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ということで大変前向きな答弁を熊谷知事よりいただきました。
2回目の再質問等でも質疑しましたが、「令和6年度中にひと通り終える」というとすべてが駆除されるかのように思いますが、印旛沼に関しては、あくまで『駆除対象地域』です。
県が駆除対象としている区域以外にも外来水生植物は存在します。在来種と混在している場合などは駆除対象地域に入っていません。
令和2年度調査で判明した印旛沼における外来水生植物の繁茂面積は約7.8万㎡で、そのうち駆除対象面積は約4.2万㎡となっており、駆除対象となっていない繁茂面積は約3.6万㎡です。
この部分も拡大しないように対策を講じてほしいと要望しました。
ちなみに手賀沼に関しては、繁茂面積=駆除対象面積(約10万㎡)ですので、令和6年度中にすべての駆除が終わることになります。
議会や要望で熊谷知事に繰り返し提言してきたことが形になったことは本当に議員冥利に尽きます。
我孫子市にも報告済。
また、私が推している「手賀沼及び印旛沼における外来水生植物防除事業補助金制度」も予算が1,000万円から1,500万円に増額となり、駆除してくださっている市民団体に有効活用していただきたいと思います!
もちろん私も実際に手賀沼で市民団体の駆除活動に参加させていただいております。
引き続き、現場主義を貫き、県民の皆様にご納得いただけるよう行政の提案を慎重且つ厳しく精査し、知事提案の良い政策はしっかりと後押しします。
そして、私自身が県議会議員として、提案する内容も行政と協議の上、予算に反映していただけるようにするだけでなく、県民の皆様からご相談・ご意見いただいた事案等について、真摯に向き合いながら、誠心誠意、取り組んでまいります。