代表質問:教員未配置問題

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

今週も千葉県議会ではずっと一般質問が続きます。

現在、昼休み中。

 

今日は『千葉新政策議員団』の代表質問で取り上げた教員未配置問題についてお伝えします。

 

【教員未配置対策】

水野質問:千葉県における教員未配置は深刻な状況であり、本年3月時点の未配置数は469人と統計を取り始めた2016年度以来、過去最多となっています。

少子化とはいえ、40人学級から35人学級への変化や特別支援学級及び特別支援学校の希望者も増えたことによる必要な教員数の増加に加え、団塊世代の教員が大量退職する一方で、志願者数は減少しているという状況です。

令和2年度教員採用選考の志願者数は6,031人だったのに対し、令和6年度は4,949人と1,082人も志願者数が減少しています。

未配置の教員分をカバーするために学校現場や教員の負担が増え、代替教員が見つからない場合は子どもたちの学びにも揺らぎが生じることになります。

教員未配置の現状と対応はどうか。

 

教育長答弁:全国的に教員不足が課題となる中、本県における5月1日時点での小中学校等の 未配置数は、昨年度の167人に対し今年度は112人と約4割改善した一方で、 高等学校・特別支援学校では増加し、全校種の合計では199人となっています。 

未配置が生じている原因としては、産育休を取得する教員数の増加が続いていることや、特別支援学校の児童生徒数の想定を上回る急増などに加え、講師となりうる人材が不足していることや希望する勤務地等の条件が合わないことなどが挙げられます。 

今年度は新規採用者数を全校種合わせて 約200名増やしたところですが、引き続き教員採用情報サイト登録者への情報発信や県内の大学と連携した特別支援教育を志す教員志願者の育成、ペーパーティーチャーを対象とした教職支援講座の活用等、様々な取組を行い、未配置の解消に一層努めてまいります。

 

 

水野指摘・要望:

●2025年度採用となる教員採用試験への志願者は4,560人で前年度からは400人近く減り、全体の志願倍率は

2.4倍と1989年度以降では過去最低

●新規採用者数を約200名増やしたとのことですが、志願者が減っている中で採用者数を増やしたということで当然「質の担保」に関する方策が必要。昨年度、教職員の懲戒処分が過去最多となったことも踏まえ、単に採用者を増やす政策では公教育の質の低下にも繋がるのではないかと懸念する。

若い世代の教員が増えたことにより産休・育休の取得者も多くなっていることから、事前に把握し、円滑に交代できる仕組みづくりを講じることを要望します。 

特別支援学校の未配置数が急増していることから、新たな課題として取り組むことを要望します。 

教員志願者が減少している現状に対し、教員の負担軽減を図る、実際の労働時間に見合った給与を払う、などといった抜本的な対策が行われ、改めて先生が児童生徒ひとりひとりを見ることができる環境整備を要望します。

 

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土曜日午前は後援会顧問を務めさせていただいている千葉県立我孫子・湖北特別支援学校の総会に出席いたしました。

 

顧問を代表し、日頃からご尽力いただいていることに対し関係各位に心から感謝を申し上げました。

また、千葉県では多様性尊重条例が制定され、県・県議会において障がいのある人もない人も生き生きと地域で活躍できるよう取り組んでいることをご挨拶でお話しさせていただきました。

 

また、我孫子ライオンズクラブの50周年記念事業の一環として千葉県立湖北特別支援学校に看板を寄贈しており、地域住民の方々も立ち止まって見てくださるとのことでした。

 

 

議員という立場のみならず、一市民として、地域の皆さんとともに様々な活動に取り組んでいきます。