こんばんは、千葉県議会議員の水野ゆうきです。
今週も目まぐるしく1週間が過ぎました。
本日は県議会から選出されている千葉県環境審議会水環境部会に出席しました(場所は千葉市文化センター)。
今回は千葉県から環境審議会に諮問された「地盤沈下の防止に関する細目協定の改定に係る基本方針(案)」について議論を展開しました。
メンバーは県議会から1名(水野ゆうき)、学識経験者4名、住民代表者3名(千葉県農業会議会長、環境パートナーシップちば代表理事、千葉県漁業協同組合連合会常務理事)。
新協定では自然災害をこれまで以上に意識して目標や取り組みを定めることとします。
(現協定を締結している企業9社を協定対象とし、締結期間は令和3年1月1日から令和7年12月31日までの5年間。)
現協定により、地上排水量削減等の取組等によって長期的には地盤沈下は沈静化の傾向にあるものの、依然として継続しており、平成30年には房総半島沖でスロースリップが確認されています。
このことは報道もされているので、ご存知の方も多いかと思いますし、県議会でも議題に上がっています。
千葉県では毎年、県内の地盤沈下の状況を把握するために地盤変動量調査を昭和35年から実施しており、令和元年の調査結果では地盤沈下が見られた面積は2,181.4㎢(調査面積の68.7%)で平成30年調査結果と比較すると219.4㎢減少しました。
新協定では年間沈下量20mm以上の地域をなくすこと、平野部において5年間の累積沈下量が30mmを超える地域をなくすことを
目標とし、目標達成のための方途や地盤沈下防止対策の検討等について議論しました。
そもそも地盤沈下の一般的な原因は地下水や天然ガスかん水の採取等の人為的要因や地震動や時間経過による圧密等の自然的要因など、複合的な要因が考えられています。
そして、上述したように、千葉県では2~7年間隔で房総半島において地震が群発的に発生しスロースリップ現象によるものと推定されています。
私からはこのスロースリップ現象に関して千葉県として把握しているのかの確認、そして今後、かん水採取や技術的な取り組みなど幅広い議論を行う場を設定することや県・地元市町村・企業間で協議検討を行い積極的な情報公開とリスクコミュニケーションのあり方について質疑を行いました。
気候変動も踏まえ、行政間でも各部署と連携をとることが重要となってきます。また今後、積極的に住民等にも公開していくことで、千葉県の環境に関しても啓発していくことも必要です。
新たな技術の開発や導入も進められていく中で、密に情報交換・共有をしながら、それぞれの立場・地域から意見を出し合って地盤沈下の防止に尽力していくことが求められています。