手賀沼の特定外来生物の駆除・保管場所の現場を視察

こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

世間では連休ですが、本日は手賀沼に繁茂している特定外来生物のナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイの駆除現場の視察へボートに乗って行ってきました。

 

 

私の政治家としての重要テーマのみならず、ライフワークのひとつともなっている手賀沼の環境保全

 

県議としてこれまで代表質問、一般質問、予算委員会等で絶えず質疑を行い、森田知事時代から県行政にご理解を賜りながら予算を確保しているところです。今年度は当初予算として約1億1千万円を計上していただきました。

 

手賀沼とその流域河川では、近年、ナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイなどの外来水生植物の繁茂が拡大しており、水質・生態系などへの影響や、農業・漁業被害などが懸念されています。

千葉県が令和元年度に実施した調査により繁茂面積は約10万㎡ということがわかりました。

 

以下は本日撮影した繁茂写真です。

 

 

先月6月に行った私の代表質問において、手賀沼の外来水生植物の駆除事業の進捗と今後のスケジュールについて質問した際、滝川副知事から、今年度は5月から刈り取りを開始し、7月までに北千葉第二機場周辺の約1万6千㎡を刈り取る予定で、それにより手賀沼とその流域河川における繁茂面積のうち約4分の1の駆除が終わる見込み、という答弁をいただいており、本日現場を視察する機会に恵まれました。

 

以下が工程となっております。

①駆除

②水上運搬

③揚陸

④保管場への陸運

⑤保管場での天日干し

⑥処分場への搬出

 

まずはボートで刈取現場まで行き、水草刈取船での駆除作業を実際に見せていただきました。

 

 

本日の工程は手刈りでナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイを刈ったものをハーベスター(ヤンマー製で琵琶湖などでも使われています)の吸い込み口から船内に巻き取って回収する作業です。

 

 

実はこの下には沈没船があり、ハーベスターが近づけないということで、猛暑の中での人力による手刈取の作業の大変さを目の当たりにしました。

 

 

ハーベスターで回収した外来水生植物はボートに乗せて、

 

 

桟橋のトラックに載せます。

 

 

 

そして、その後はボートを降りて車で保管場所へ移動。

 

 

約1週間この場で保管し、乾燥させます。

※雨など降るともっと乾燥日数がかかるとのことです。

 

 

本日までに水分を含んだ状態で487.21tの搬出、仮置きを行っており、そのうち、乾燥させた植物を約10t処分場に搬出しているとのことです。

今後、順次1日に12t前後(3tトラック×4台=12t)を処分場に搬出する予定とのことで、地元市にはごみ焼却施設への受入れやその費用についてご協力いただいています。

 

 

処分場に搬出する重量については、天日干しにより、水分を含んだ状態487.21tが約半減した250t前後になると予想しているとのことです。

 

オオバナミズキンバイの黄色い花が特徴です。

 

オオバナミズキンバイとナガエツルノゲイトウでは茎が明らかに異なり、ナガエツルノゲイトウは空洞となっていることから水に浮いて繁殖していきます。

 

 

実際に予算を確保したあとに、こうしてどのような作業が行われているのかを確認し、現場の作業やご苦労等を知ることはとても重要だと思っています。

 

暑い中で、作業に従事されている皆様と視察に快く応じていただきました業者の皆様および千葉県に心より感謝申し上げます。

 

今回の視察をしっかりと活かしていきます!