専門家が決死の告発、記者周辺も感染…国会は桜で、小泉大臣は新年会に出席か

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日も国会は「桜」を巡って止まったり再開したりの繰り返しでしたが、夜に感染症の専門家から衝撃の告発が発表されました。

文字起こしをしているサイトもいくつかありますので、動画を見る時間がない方はそちらを御覧ください。

岩田健太郎先生は神戸大学の感染症内科教授で、私も新型肺炎に関連して様々な専門家・医療関係者と意見交換をしましたが、

「岩田健太郎先生の見解を参考にすると良い」
「この件で一番信頼できるのは、おそらく岩田先生だ」

と多くの方々が口を揃えていたほどの、感染症の権威です。内容の一部を要約すると、

・ダイヤモンド・プリンセス号の中はぐちゃぐちゃ。アフリカのエボラや中国SARSの現場よりひどい
専門家が一人もおらず、現場の厚労省官僚は聞く耳を持たない。自分も最後は追い出された
・このままでは医療従事者に感染が広がる。彼らが病院に戻れば、さらに感染が拡大する
・日本の情報公開は、現状では中国以下

厚労省などの指揮命令体制については、まだ現時点では岩田先生が現場で経験した一つの側面ですから、事実関係を丁寧に確認していく必要があります。

しかしながら、専門家目線で感染症対策がまったくできてない・いなかったということは恐らく事実であり、極めて重い告発として受け止めなければなりません。

本件については大きな動きになるかと思いますが、私も明日からしっかりと調査をしていきたいと存じます。

加えて、共同通信の記者が利用していたハイヤー運転手の感染が発覚し、複数の記者たちが自宅待機。そのうちの一人は総理・官邸に極めて近いところにいたとの情報もあります。

コロナウイルスで自宅待機の共同記者は「総理番」だった
https://www.news-postseven.com/archives/20200218_1543008.html

文字通り、危機は目の前に迫っています。大阪府では吉村府知事のリーダーシップによる一ヶ月の催事縮小が発表され、大阪市でも緊急融資がスタート。東京都の補正予算は300億円超の規模です。

こうした動きに対して、一番鈍いのが国や政府です。環境省など一部でテレワークの試行がスタートしたのは良いですが、緊急立法も大胆な予算・減税措置も今のところ動きが見られず、国会は相変わらず停滞しています。

野党の審議拒否は問題ですが、いつもまでも領収書等の公開を拒んで事態をズルズルと引き伸ばす総理・政府の対応は批判されて然るべきだと思いますし、閣僚が対策会議を欠席して新年会に出るなど論外でしょう。

安倍総理・政府が倒れるとすれば、間違いなく「桜」ではなく新型肺炎対策です。

そのために野党は足を引っ張るのではなく、現状の不備と問題点をきっちり指摘し、立法措置をして自ら改善に動けば良い。

新型肺炎対策を巡る政府の不備は、後日に有権者から厳しい審判を受けるはずです。その時に「結局、国会は丸ごと役に立たなかったな」と思われてしまうか、「野党が頑張って対案を出し、だらしない政府を動かしていたな」と評価されるか

今まさに我々も分水嶺に立っています。この混乱と不安を早期に収めるため、国会から建設的な提案が出せるよう、引き続き努力を重ねて参ります。

それでは、また明日。

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