「シナリオのないゲームのデバック作業をずっとやっている」菅総理はどこへ向かうのか?

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は高校生未来会議に参加(投票があると知らなかった…もっと気合い入れて打倒玉木代表すべきでした。反省!)、その後は24日の質疑調整とバタバタの一日でしたが、夜は元経産省官僚・宇佐美典也さんとゆるゆると続けているオンラインサロンのZOOM忘年会。

政治好きのメンバーと今年1年の政治経済を振り返り、菅総理の支持率や今後の見通しについて語り合っていたのですが、

「菅総理の著作や発言を分析すると、やはり『これをやりたい』『こんな国を目指したい』という政治思想が本当にないのでは

という話題で盛り上がりました。

安倍前総理と違って、よくも悪くも保守思想や憲法改正のようなわかりやすい目標がない。実務家。

有識者の間でもこうした指摘が相次ぐところですが、じゃあ菅総理は何をやっているか・やりたいかというと、立ち遅れているこの国の課題点見つけてはひたすら「改革」をしていくわけです。

それはそれで個々には必要なことでありつつも、それってなんだか「シナリオのないゲームのデバック作業をずっとやっている」みたいだなと。

どんどんゲームとしての完成度は上がっていくけど、どういうゲームなのかは一向に見えて来ないしエンディングに向けてシナリオも進まない…的な。

世界標準から立ち遅れている携帯料金の値下げやデジタル推進も大いにやるべきである反面、それらの個々の改革を積み上げた先にある国のビジョンが見えない。

一方で新型コロナによる世界的な動揺の中、向かう先のわからない国・社会の姿に国民の多くは不安を覚える。

先日の宇野常寛さんのイベントでも

コロナウイルス(が引き起こす社会変化)との相性が悪い

と一刀両断されていた菅総理ですが、まさにこのあたりが支持率低下の背景にあるのではないかと感じます。

「明確に『やりたいこと』がないからこそ、菅総理は案外と憲法改正に手を付けるのでは」

という見方もありますが、どうなんでしょうか。

二度の住民投票・直接投票を経験している立場からすると、その程度の「熱量」では到底国民投票を乗り切れるとも思えないのですけども、粛々と実務の観点から憲法の「デバック作業」にも案外と手を付けるのかもしれません。

いずれにしても早く通常国会を開会し、菅総理と奥深い論戦を重ねていきたいものです。

それでは、また明日。

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