こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
毎度のことではありますが、国会の終盤戦になってくると、一部野党が支援者向けに「見せ場」を作ろうと不可解な行動に出始めます。
まず昨日は、三原じゅん子副大臣が委員会にいなかったことを理由に審議が中断。本日行われる予定だった本会議にまで影響がでました。
東議員も指摘している通り、大臣が出席しているのですから、答弁予定がなければ副大臣はその場にいなくてもまったく問題ありません。
政務三役も出席という謎ルールには自民党も一枚噛んでいるようですし、三原副大臣のスケジュールを把握してなかった与党・厚労省も問題ですが、翌日の本会議まですっ飛ばすほど審議を止める意味はまったくわかりません。
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そして本日は、衆院・内閣委員会で審議拒否!
twitter上でその発言が物議を醸し出した高橋洋一内閣参与の参考人招致を一部野党が求めたものの、理事会では協議が一致せずに見送り。
理事会は無事に終了して委員会質疑を始めたところ、自分たちの質疑の時間になったら高橋洋一氏がいないことにキレて退室。なぜか共産党もつられて退室。
はぁぁ???!!
高橋洋一参与の発言について批判や評価はあるとして、国会の参考人招致は実現するまでに協議ルールがあります。
参与と言えど民間人、それを1党派の政治的思惑だけで国会に呼びつけられたりすることがないよう、理事会で全会一致もしくは大多数の納得を要する。これは権力が濫用されないための議会の知恵です。
こうした議会運営を顧みず、自分たちが求めた参考人招致が実現しない、答弁にも満足できない、だから質疑の途中で帰ります!
なんてことをやっていたら、国会審議は成り立ちません。
当然のことながら、本日の内閣委員会で議論することは高橋洋一参与の発言だけではなく、立憲が自ら質問通告した多忙な4大臣も出席していました。
こうした方々に待ちぼうけを食らわせ、質疑の準備をした官僚全員の時間を奪い取ったわけですから、その損失は計り知れないものです。
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国会に来てもうすぐ丸2年。
地方議会でも審議拒否や深夜までの協議がなかったわけではありませんが、こうも好き勝手に、軽はずみな理由で審議拒否が濫発される国会(における一部野党)の常識は相変わらずまったく理解ができません。
もちろん彼らなりの大義でこういう行動をしているんでしょうけども、今回のようなやり方・ロジックは一部の熱心な支援者が喜ぶばかりで、大多数の国民には総スカンでしょう。
いち参与の(不適切なニュアンスがあったとはいえ、表現の自由内の)twitter発言で、国会審議を丸ごと飛ばすなんてことがありえますか??
ただただ見せ場づくりと嫌がらせのために行動する一部野党については厳しく批判の声をあげつつ、週明けからの国会正常化に向けて尽力してまいりたいと思います。
それでは、また明日。