ユダヤ人団体に「ご注進」してPR。自ら外交・国際問題に火をつけた防衛副大臣、政府のガバナンスは完全崩壊か

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

開始直前までトラブル続きのオリパラ東京大会ですが、またも政治的に看過できない事態が発生してしまいました。

虐殺揶揄でユダヤ人団体に「連絡」 防衛副大臣が投稿
https://www.asahi.com/articles/ASP7Q7FJ5P7QUTFK00W.html

演出を担当していた小林賢太郎氏が、過去にホロコーストを揶揄する内容のコントを発表していたとして「解任」。

その判断自体はやむを得ないものとして、中山泰秀防衛副大臣が、SNSでもたらされたその情報を右から左にユダヤ人団体に報告していたことが判明しています。

唖然とするとともに、このような国防にかかわる国際問題を引き起こしかねない行動をする方が「防衛副大臣」という要職にあることには二の句が継げません。

もちろん、小林賢太郎氏の過去の発言は重大な過失であり、速やかな対応が必要であることは論をまちません。

しかしどんな危機管理対応でもそうであるように、まずは組織内部で事実関係や対応を協議し、それから対外発信をするのが当然の手順です。

政府や組織委員会の失点を突きたい野党政治家の行動ならばまだ話はわかりますが、SNSの情報を元にわざわざ傷口を拡大する行為を防衛副大臣が行ったことをは看過できるものではありません。

朝日新聞の記事が指摘しているように、中山泰秀防衛副大臣は直近でもイスラエル情勢について政府の立場と異なる発信を行い、削除をした経緯があります。

過去のキャリアからイスラエル・ユダヤ人団体と特別な関係やパイプがあるようで、政治家が時にそのようなコネクションを活用することは否定されるものではありませんが、政府の一員である副大臣、しかも防衛副大臣がスタンドプレイに走るのはガバナンスとしても国防としても許されないのではないでしょうか。

私は軽々に役職の解任などを求めるものではありませんが、さすがにこのような致命的なミス・認識違いを繰り返す方に「防衛副大臣」という役職は相応しくないと考えざるを得ません。

国会は閉会中ですが、こうした国防上の問題は然るべき場で審議をしなくてはならないと感じる次第です。

明日はいよいよオリパラ開会式、選手や現場の方々のためにも、これ以上政治の責任によるトラブルが起きないことを祈念しています。

それでは、また明日。

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