こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
五輪東京大会も半分を終えて、早くも日本は金メダル獲得数で歴代記録を更新するなど、日本人選手の活躍が続いています。
そんな中、自民党のベテラン議員があからさまな発言をして総ツッコミを受けています。
「五輪で祝賀モードになれば、政権&与党支持率も上がるだろう」
「五輪が開催されれば、政権批判から目が反らせるだろう」と、与党議員の誰もが思っているけど口にしちゃいけないとわかっていたことをぶっちゃけてしまうという…。
一般論として言えば、政策云々よりも世間の「ムード」が支持率・投票先に影響されることは事実です。普通の状況であれば、メダルラッシュは政権与党に有利に働くでしょう。
しかし今はどうでしょうか。急激に悪化する新型コロナの感染状況が、祝賀ムードを相殺するか、むしろそれ以上のマイナスに働いている肌感があります。
自民党ベテラン議員がうっかり口を滑らせてしまったのも、この状況に対する「焦り」「願望」が出てしまったのではないでしょうか。
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こうした自民党の焦りや右往左往を象徴するかのように、街中からは菅総理のポスターがどんどん消えています。
去年の秋は菅総理のポスターだらけ、選挙を控える多くの衆議院議員が、菅総理との2連ポスター・2ショット写真を採用していた次期から隔世の感があります。
もともと派閥がない(ポスターの印刷代を出して派閥議員に貼らせたりできない)という事情もあるのでしょうが、選挙で菅総理を「顔」として闘うのは厳しいと多くの議員が感じているのでしょう。
五輪終了時の内閣支持率次第では、総裁選での一波乱もありえる。しかし「火中の栗」を拾う人材もいるのかどうか…。
8月、大きく政局も動くことになりそうです。
それでは、また明日。