新松戸駅は街並みが整っている西口に比べ東口には畑が広がり、車が通行できる道路がありません。多くの市民はアクセス道路や駅前広場を整備してほしいと思われていることと思います。 この新松戸駅東口について、松戸市は立体換地(市がマンション建設を行う)を伴う区画整理事業を推進しています。本件は添付の朝日新聞(2019年6月22日)をはじめ多くのメディアで報道されています。 そして松戸市9月議会には、この区画整理関連事業費が含まれた補正予算案が提案されましたが、アクセス道路や駅前広場を整備の必要性はあるものの区画整理事業の内容に重大な問題があるため関根ジローは反対しました。問題点は大きく次の5点です。 1.区画整理対象区域の3割以上を所有する地権者が反対していること 2.大手ディベロッパーとの無料コンサルタント契約に対して市民から疑問の声が挙がっていること 3.市がマンションを建てたコストよりも、18億5千万円も安い価格で処分する計画になっていること 4.税収増がほとんど見込めない計画になっていること 5.減歩率(地権者が所有する土地の減少率)が77%を超える異例中の異例である区画整理事業であるのにも関わらず、市が強制執行の可能性を否定しないこと 関根ジローは所属する会派「政策実行フォーラム」を代表して、9月議会最終日に下記の通り反対討論を行いました。市は新松戸駅東口区画整理事業を見直すべきです。 ***************** 「松戸市2019年9月議会における新松戸駅東口区画整理事業への反対討論」 政策実行フォーラムの関根ジローです。総務財務常任委員長よりご報告がありました議案第16号令和元年度松戸市一般会計補正予算(第2回)につきまして、会派を代表して反対の討論をします。 本補正予算は、歳入歳出予算の総額にそれぞれ7億6639万7000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ1580億9539万3000円とするものです。 審査において、本補正予算のうち土地区画整理関係業務について、いくつかの問題点を指摘し、土地区画整理関係業務に関する区画整理事業・地区化計画関係業務・区画整理審議会・地権者説明会・地権者個別訪問を削除した修正案を常任委員会では提出させて頂きました。 なお、このうち地権者説明会・地権者個別訪問の補正額2万4千円については既存の都市計画費から捻出が可能であるという意味あいであり、地権者の合意形成にむけて引き続きご尽力頂きたいと申し添えます。 修正案は残念ながら反対多数で否決されました。その後、原案に対しての採決については、土地区画整理関連業務以外の各事業には賛成であるものの、土地区画整理関連業務の問題点が重大であるため、苦渋の決断で原案に反対しました。 土地区画整理関連業務の問題点について述べます。 まず1つ目として、国土交通省が平成28年に策定した「立体換地マニュアル」には「特に事業化前の合意形成が重要である」と明記されているにも関わらず、区画整理事業地約2.6ヘクタールのうち約8200㎡、つまり3割以上を所有する地権者が反対してる現状があることです。 2つ目として、コンサルタントに関する続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』