変形労働時間より、先生ふやそう

 もっと長時間労働を押しつけるのか--政府が狙う公立学校への「1年単位の変形労働時間制」の導入。今日は高校・障害児学校後援会で「許すものか」と語り合いました。

 「変形労働時間制」は、すでに民間職場では広がっています。繁忙期や閑散期のある職種などで、1日8時間という法定労働時間を越えて働く(働かせる)ことが可能となります。超えた分は閑散期の労働時間を減らすなど、月単位や年単位で帳尻を合わせるということになります。

 これを公立学校に導入しようと18日、政府が法案を閣議決定しました。今の臨時国会での成立を見越しています。教員が足りないうえに業務や授業時数が多く、まさに毎日が繁忙状態であることを解決しないで「はみ出た分は夏休み・冬休みで調整してください」ということなのです。

 ところが今の教育現場は、夏休み・冬休みとも忙しい。研修や部活動、今日の「しんぶん赤旗」によればワックスがけやカーテンの洗濯、プールや鉄棒のペンキ塗りなども、業者に頼む予算がないため教員がおこなっている(!)地域もあるとのこと。私が20年以上も前にいた現場とはまったく違う働く環境になっていることに、あらためて驚きました。夏休み・冬休みも繁忙状態です。ということは、今は毎日が超繁忙状態!

 今の学校現場のままでは、夏休み・冬休みまで体がもちません。子ども・生徒と向き合ってこそ得られる教員としての誇りややりがいが、安倍政権のもとでドンドン削がれてもきたのです。黙ってられない。

 適切な休暇は疲労を回復して人間性を取り戻すとともに、教員として自身の人間的成長の時間としても必要です。教員にも家族がいるし、介護を必要とする家庭もあります。一方的に変形労働時間制を進めれば、今でさえ少ない現場での教員離れが加速するのではないのか。

 日本共産党は21日、「教員をこれ以上、長時間働かせるのか--「1年単位の変形労働時間制」導入に強く反対する」を発表しました。ぜひ、ご一読ください。豊かな教育実践や学校づくりをするのなら、教員の労働条件の改善こそ必要です。大事なことは「先生を増やそう」。子どもたちの学ぶ環境や成長に直結する問題です。安倍政権には教育行政だって任せるわけにはいかない!

 日中は札幌東区で、宮川潤道議・平岡大介前市議と「語るつどい」に大勢の方が駆けつけてくださいました。地域で配られていたチラシを見て「今の政治には危機を感じる」という初参加の青年も。

 「札幌での水害対策の現状は」「北海道開発局の予算が減ってきている」「プレミアム商品券を配るより、消費税増税などやめて」「非正規雇用や低賃金に対する日本共産党の考えは」など、質問も多く出されました。こういう語り合う場を多くつくりたい。

 夜には党中央委員会で開かれた「全国青年・学生党員決起集会」を中継で見ました。若い世代が自分の言葉で日本共産党や民青同盟との出会いを語り、学ぶことから希望を見つけ、もっと仲間を増やしたいという思いがひしひしと伝わって、いっしょに聞いていた道委員会委員長などと「う~ん」とうなりっぱなし。

 一人ひとりを大切にすること、政治も社会も変えられる道を伝えること、同じ仲間としていっしょに考えることなど、いろいろ自分でもやるべきことを考えさせられました。可能性は大いにある! 若い世代と語り合う場も、さらに多くつくっていきたいですね。

 明日は白石区・厚別区での活動です。

 【今日の句】向き合える 時間と余裕を 学校に
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畠山和也
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