押し返してきた力を、さらに

 比例候補を務めた佐々木とし子さんと紙智子参議院議員とで朝の結果報告に始まり、電話や訪問であいさつまわり。比例で岩渕友さんの再選は嬉しかったものの、大門さん・武田さんの議席を失ったことは痛恨の極みです。中央委員会の声明はこちらです。

 どこでも話題になったのは憲法。衆参とも改憲発議に必要な3分の2を占めてはいますが、国民が改憲を強く望んでいるわけではない。しっかり憲法の値打ちを伝えることが大事だね、との話もありました。私もそう思います。

 「ビルの掃除をしてくれている40代の方に支持をお願いしたら、投票に行ったことがないと言っていた。すんなり『いいですよ』と言ってくれたけど、何だか複雑」というお話も。ふだんの付き合いのなかでも、あまり政治・社会の話題を話すことは多くないと思います。まずは身近なところから、を私も大事にしていきたい。

 応援演説をしてくださった方々からも、激励の言葉をいただきました。グリーン9条の会世話人の植田英隆さんからは多くの方と結びつく大切さをお聞きし、女のスペース・おんの山崎菊乃代表からは女性に対する暴力の実態もうかがいました。まだまだ声にならない声があるし、いっしょに力をあわせていきたいです。

 ふだんの選挙なら多くの団体・個人のみなさんと対話や運動を積み重ね、私自身の決意にもしながら本番を迎えるのですが、今回は突然の候補交代となりじゅうぶんな蓄積ができませんでした。とはいえ、何年も政治活動・候補活動はしてきたし、そんな言い訳はできない。自分自身の中身が問われた選挙でもありました。終わった今でも、自分の姿勢や演説が「あれで良かったのか」と考えるのです。

 来年の統一地方選挙まで8ヵ月余。どの議員・候補が根を張った活動をしてきたかが、国政以上に目が向けられる選挙になります。広い北海道は自治体ごとに特色があるし、より身近な政策づくりも必要です。道内をまわってきた者として、各地に貢献できるような活動に取り組みます。

 あいさつまわりの合間に、道原発連が毎月11日におこなっている宣伝にも顔を出しました。福島第一原発事故はもちろん、石巻市出身の私にとって女川原発も過酷事故寸前だったことを思えば他人事にしてはならない。また北海道では、寿都町・神恵内村での「核のゴミ」文献調査も秋には終了します。次の概要調査に進むのか、止めるのか。地方選でも大争点だと思います。

 ところで、あらためて北海道の選挙結果を見ていて、いくつかのことに気がつきました。政党の力関係がはかられる比例で、全国は維新の躍進が顕著でしたが、北海道は日本共産党の得票のほうが多いのです。維新を上回ったのは、全国の都道府県でも(調べてませんが)北海道くらいでは。新自由主義に痛めつけられた北海道は、維新にはなびかないのです。それだけの訴えもしてきたつもりです。

 そして、比例得票数(小数点以下は切り捨て)を衆議院選挙のドント方式にあてはめてみると--

    得票数  ÷2   ÷3   ÷4   ÷5

 自民 809608 / 404804 / 269869 / 202402 / 161921

 立民 500331 / 250165 / 166777

 公明 273557 / 136779

 共産 189624

 維新 172373

 --となり、日本共産党は定数8の8位で比例議席を獲得できます。昨年の総選挙は維新のほうが得票数も多く10位でしたが、総選挙時から比率で0.1%増えてもいるのです。党員・後援会員・サポーターのみなさんが大奮闘されたことで、昨年の到達から押し返すことができました。あらためて心から感謝いたします。

 ほどほどに休みながら、明日もあいさつまわりに。いろんな話ができれば元気も湧いてきます。楽しみにしています。

 【今日の句】さあ次は 地に足つけて 地方選

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畠山和也
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