コミュニティバスの新設・維持にむけた、シルバー割引の考え方について

現在、松戸市では中和倉地域に「ゆめいろバス」というコミュニティバスが走っています。 このコミュニティバスには昨年5月から「市内全域を対象としたシルバー割引(70歳以上の運賃を半額)」が導入されています(それ以前までは、コミュニティバス路線の概ね300m以内にお住まいの市民のみ対象)。この実現にあたっては、「シルバー割引を拡大させる会」が署名活動を取り組み、関根ジローも協力させて頂いた経緯があります※1。 そして、松戸市としては今後も、市内の公共交通空白地域※2へコミュニティバスの新設を目指すとしており、新設された場合にも、「市内全域を対象としたシルバー割引」を導入していくとしています。 しかしながら、松戸市では「コミュニティバスの新設・維持にあたっては収支率※3が40%以上必要」としていますので、シルバー割引が市内全域に拡大されたことにより、運賃収入が目減りし、収支率40以上というハードルをクリアするのに支障になっています。 シルバー割引という取り組みは、高齢者福祉の観点※4から極めて重要な取り組みであるにも関わらず、その取り組みがコミュニティバス新設・維持のハードルになってしまうことは問題です。 そこで、収支率を計算する際には、シルバー割引の運賃収入(90円)を、通常の運賃収入(180円)で徴収したと置き換えて算出すべきです。 本件について松戸市3月議会で松戸市に対して問題提起を致しました。残念ながら、今のところ、「市としてはシルバー割引の運賃収入(90円)を、通常の運賃収入(180円)で徴収したと置き換えて算出することは考えていない」という答弁でしたが、コミュニティバスの維持・新設にむけて重要な問題ですので、継続して粘り強く市に対して理解を求め、改善できるように力を尽くしてまります。 議事録を転載します。 ※1 関根ジローブログ(2020.6.22)「実現!シルバー割引の対象範囲が市内全域に!」https://ameblo.jp/sekine-jiro/entry-12606104842.html ※2 公共交通空白地域とは、鉄道駅から670m以上、バス停から410m以上離れている地域を指す(市街化調整区域は除く) ※3 収支率=運賃収入÷運行経費(人件費、燃料費、車両修繕費、各種保険等の運行維持費、車両償却費等の初期導入費は除く) ※4 高齢化の進展により、高齢者の外出機会の促進をどのように図っていくのか、重要な問題です。高齢者が積極的に外出することによって、身体面や精神面でよい影響がもたらされ、その結果、社会的にも介護費、医療費などのコスト削減、地域活性化や消費拡大などの効果を与えることが期待されています ↓↓↓ (議事録)◇質問 ①中和倉地域のゆめいろバスについて、昨年5月からシルバー割引が全市対象となったが、申請数の推移を教えてください続きをみる

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