65歳以上のコロナワクチン接種予約の大混乱は「市長の責任」だ

松戸市では「早く接種券を郵送しろ」という市長の指示によって、市役所ワクチン担当の現場は十分な準備をする時間を与えられず、「リーフレットに記載した案内の誤り」や「年齢刻みをしない受け付け」を余儀なくされました。その失策が、現在も尾をひいており、接種率の遅れなどに表れています。 ワクチン接種業務の目的は「市民に円滑に接種を受けてもらうこと」であり、「接種券を他自治体に先駆けて郵送すること」ではありません。この目的を間違えた市長は、結果的に市民に混乱を生じさせたことに対して謝罪すべきだし、その後の市の業務も複雑・煩雑にさせることになり職員を疲弊させたことを反省すべきです。 本件について、6月議会で質問をしました。質問と答弁の議事録(未定稿)は下記の通りです。 ↓↓↓ ◎質問:関根ジロー 65歳以上へのコロナワクチン接種について、2点の質問をします。 松戸市においては、4月13日から65歳以上の高齢者に新型コロナウイルスワクチンの接種券を発送しました。全国的にみても極めて速い接種券の郵送であったと思いますが、市長の強い思いがあっての速い接種券の郵送であったのか、お答えください。 ◎答弁:松戸市役所 新型コロナウイルスワクチン接種について、でございますが、議員ご案内のとおり、本市は、4月13日に65歳以上の高齢者にワクチンの接種券を発送いたしました。発送に至るまでの検討状況としましては、昨年11月から組織を立ち上げ、国からの情報収集や予防接種台帳システムの改修、医師会との協議による接種体制の構築等を行ってまいりました。その後、市長から市民の皆様になるべく早く接種券を発送するよう指示がございました。それに基づき、予約システムの構築や印刷・郵送・周知・広報等の協議、医師会等との調整等を行い、国のスケジュールを参考に本年3月下旬に接種券を発送する予定で準備を進めておりました。しかしながら、国からのワクチン供給が予定より遅くなりましたことから、改定された国のスケジュールに合わせまして、改めて見直しを行い、4月13日に接種券を発送したところでございます。 ◎要望:関根ジロー 全国的にみても極めて速い接種券の郵送であった理由を聞きましたが、答弁では「市長から市民の皆様になるべく早く接種券を発送するよう指示があった」というお答えがありました。 近隣自治体の接種率がわからないので、松戸市の接種率を評価することは難しいかもしれません。一方で、東京都の自治体では、64歳以下への接種券発送が完了しているところが複数あります。 例えば、人口約26万人の墨田区は6月1日から64歳の方に接種券を郵送し、6月21日から予約が始まります。人口約96万人の世田谷区では6月15日から64歳以下への接種券の発送が始まり、接種券が届き次第、予約が可能としています。 一方で松戸市では6月1日の松戸市定例記者会見で明らかにした資料によると、64歳以下の方への接種券の郵送は、6月下旬以降になるとしています。なぜ、全国からみても極めて速く接種券を郵送した松戸市が遅れをとってしまったのでしょうか。 この要因は2つの理由があると思います。 まず1つめとして「リーフレットに記載した案内の誤り」があります。4月13日に65歳以上の方に発送した郵送物続きをみる

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