「科学に王道なし」。本庶佑（ほんじょ・たすく）、山中伸弥（やまなか・しんや）の両氏は、2大原則「検査と治療」を直言（ちょくげん）し続けています。
にも拘らず「早期発見・早期治療」の大原則を嘲笑（あざわら）い、「検査は不要無用」とタイマンこいてた「医者（リコ）もどき」「識者（ハシゲ）もどき」の「医療崩壊」脳が、1月16日の国内感染者確認から3ヶ月半が経過するも未だに跳梁跋扈（ちょうりょうばっこ）。「フェーズが変わった」と厚顔無恥（こうがんむち）にも嘯（うそぶ）き、日本陸軍中将・牟田口廉也（むたぐち・れんや）の衣鉢（いはつ）を継ぐ「#Tokyoインパール2020」運動を展開中です。
従前（じゅうぜん）から繰り返し申し上げるが如く、放射脳と同様に無色･透明･無臭で、人間の五官が察知し得ぬウィルスは、抗生物質の投与で対応可能な細菌＝バクテリアとは異なり、有為転変（ういてんぺん）し続ける厄介な存在なのです。
加えて今回の新型コロナウイルスCOVID-19は、二本鎖（にほんさ）のデオキシリボ核酸＝DNAウイルスと異なり、変異し易い一本鎖（いっぽんさ）のリボ核酸＝RNAウイルス。当初のS亜型に加え、欧米で猛威を振るうL亜型が日本でも急増する所以（ゆえん）。
「医療崩壊を防止すべく満員電車通勤廃止。東京圏、大阪圏、名古屋圏の１ヶ月間完全外出自粛」。「感染者を検出すべく毎日1万人以上のPCR検査で無症状、軽症、重症の振り分けを」と4月6日に本庶氏が、山中氏も3月31日に「アビガン等の既存薬が期待されていますが、（サリドマイド禍に似た）副作用も心配」と「5つの提言」をHPにアップするも、第９８代内閣総理大臣に阿諛追従（あゆついしょう）し、永田町・霞が関に寄生（パラサイト）する「誤送（ごそう）船団・記者クラブ」も含む曲学阿世（きょくがくあせい）の徒（と）は、総じて馬耳東風。
他の首長と異なり、死者が都内で2月26日に判明後もコロナ関係の会見を拒み続け、「#Tokyoインパール2020」「延期」が決定するや一転、早晩「中止」へ追い込まれるとは露知らず、メディアジャックに嬉々として勤（いそ）しむ第20代東京都知事も同然です。
豈図（あにはか）らんや、佐藤正久“ヒゲの大将”が「1月にPCRセンターを立ち上げ、備蓄も体制も迅速・的確だった韓国に学ばねば」と白旗を掲げた4月22日「FNNプライムニュース」。リモート出演で「緊急提言 政府の対策で勝てるか」を語った本庶氏は、「新薬開発は到底無理。ワクチン開発は非常に難しい。上手くいっても1年以上」と看破（かんぱ）。
「ボク、（インフルエンザ・ワクチンを）毎年打ってますけど」と司会者が“期待”を込めて尋ねると、「それ、効いていると思います？ ですから私は検査と治療だと思います」と微苦笑。
田中康夫的解説を加えれば、販売の2年前に「カラートレンド」を定める国際流行色委員会と同じスケジュール感で製造のワクチンで、一本鎖で変異し易いRNAウイルスのインフルエンザに打ち勝てますか、と彼は諭（さと）したのです。猶（なお）も、「PCR検査＝医療崩壊」脳に感染していた司会者が、検査技師不足を懸念すると再び微苦笑。「例えば大学の研究室でも幾らでも出来る訳ですよ。3人で1日に100検体はこなせます」と。
「731部隊」残党が主導した国立予防衛生研究所が前身の国立感染症研究所出身者らが牛耳る「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」と「基本的対処方針等諮問委員会」には、医療現場を熟知した治療の専門家は皆無。
クラスター戦略（おしたに・ひとし）や集団免疫に英国・米国が見切りを付けても「転進」とすら成り得ぬ惨事便乗型「ショック･ドクトリン」を得々と講釈していた数理モデル“8割おじさん（にしうら・ひろし）”は4月12日、「乗り越えたら僕たちきっと（マイ･ファミリー）マルタ島3ヶ月っすよ」と『我が逃走』Tweet。自らnoteで「エア医師（むらなか・りこ）」を告解（こっかい）した女性も含め、「後手後手」で「ダメ駄目」なのは官邸や都庁の主に留まらぬ、「令和コロナ狂騒曲」です。
田中康夫