東京都職員(医師)が製薬会社が配るペンを持っているナゾ

質問女王?!(2018年末で累計1870問!)のお姐は、自身の政務調査や、都民からの情報提供、相談などがあるたびに、随時担当部署に確認をしております。
ある時、とある福祉保健局関連事業につき、公衆衛生医師である担当課長に議員控室に来てもらって、調査事案を確認していました。ふと彼の手元をみるとL社神経系薬剤「Z」の名前が入ったペンを使用しているの気づき、目が釘付けになりました。

【製薬会社ノベルティ品を東京都職員が持っている不思議】
その製薬会社は、忘れもしない社名だったからです。
このL社から200万もの報酬を得ながら利益相反自己申告手続を怠った小児総合医療センター元顧問医(I医師:現発達障害ネットワーク理事長)について、手続き違反を私、上田が指摘をし新聞報道(「都立病院顧問、製薬会社の謝礼700万を申告せず」)となり退陣していたからです!!

詳細はこちら過去blogをご一読ください。

都立病院顧問医師の利益相反申告手順違反を突く
市川新聞記事
(朝日新聞)

東京都は都立病院を有し、医療機関の管理監督等医療施策を多岐にわたり展開しておりますことから、医師免許を持つ職員がいます。厚労省ではい「医系技官」といわれ、こちらの方がなじみがあると思いますが、東京都は「公衆衛生医師」といいます。

どうなる?!都の医療安全~医師で都職員「医系技官」という存在~

新聞報道にもなり、都立病院を顧問医が製薬会社との利益相反で辞めたというのに、性懲りもなく同じ製薬会社のペンを「公衆衛生医師」の東京都職員がなぜ持っているのか??!!

どこで入手したのか?!!

利益相反及び地方公務員法違反に当たるのではないか?!!!

不可思議に私は思ったのです。職員には口頭で「なぜL社のペンを持っているのか?」聞いたのですが曖昧な回答しか得られなかったのと、やはり議事録が残る形にしたいと、この疑念を文書質問しました。

【利害関係がないから問題ないという都の見解】
福祉保健局からの回答は以下の通りです。
「ご指摘の筆記用具については、入手の時期や方法などは確かではないものの、当該企業から直接受領したものではないことを、本人に確認しています。
 また、地方公務員法に定める服務の根本基準に基づき、東京都職員服務規程では、利害関係がある者との接触を規制していますが、当該職員が所属する部署の所掌事務において、当該企業との利害関係はなく、本件については、これらに抵触していません。
今後とも、職務において、利害関係がある者との関係について都民の誤解を招くことがないよう、職員への注意喚起を図っていきます。」

毎度の官僚答弁には見受けらるものの、まずいところを突かれた感満載の内容となっております。
「当該職員が所属する部署の所掌事務において、当該企業との利害関係はない」という見解のようですが、部署に関わらず「医師」であることは変わりません。医師である東京都職員が、製薬会社のノベルティ品を持っているのは、どこでどのような集まりで持たされたのか、何かしら便宜を図ることを期待されるような場で持たされたはなかったのか?と都民に思われかねない状況と思わざるを得ません。

【お姐総括!】
ドーベルマンかスッポンのように一度噛みついたら、絶対に離さない、ことに創薬ベンチャー推進にも警鐘を鳴らし、向精神薬多量多剤問題にはウルサイ(小池百合子知事×ベンチャー企業との関係性を疑う~創薬ベンチャー編~)お姐のところに呑気に件の製薬会社しかも著名な神経系薬剤「Z」のペンをもってやってきた緊張感のなさにも唖然としたのであります。

逆から言えば、こういうことが当たり前だったんだろうな…と推察した次第です。

お姐前とお姐後は、都政の「当たり前」が変わります!
都の職員の皆様。李下の冠、瓜田に履とならぬよう怪しいノベルティ品を、妖しい都議がチェックしておりますので、今後くれぐれご注意を!

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