総額480億円契約に質疑なしの委員会を嘆く。

本日は、私が所属する公営企業委員会(水道局・下水道局・交通局)が開催されました。主に工事請負や地下鉄車両や都バスの購入といった「契約締結報告」がなされました。
入札経過も合わせて報告されるわけですから、お姐は毎回、毎回、フレッシュな目線で確認のための質疑をさせて頂いております。

【〆て約480億の巨額契約】
公営企業委員会は現場をもっておりますことから、どうしても工事を発注したり、車両などを買い入れたりする契約が毎々発生いたします。
今日の委員会で報告された事案をご紹介します。

★水道局 111億4千5百60万円
水道局工事事案

★下水道局 227億9百21万4千円
下水道局工事事案

★交通局 141億2千6百7万6千円
交通道局工事事案

★三局総額 479億8千89万円★!!

【毎回確認しなくてはいけないワケ】
公平公正な入札過程は経ているかチェックするのは、もちろんのことですが、必ず確認するのは以下3点であります。

1.入札可能事業者数
→いつもおなじみメンバーばかりが入札していないか?

2.入札を辞退した場合はその理由。理由が不明な場合は何故確認しないのか
3.低入札対象となり、調査票の再提出を求められているのに何故出さず放置するのか
→お姐が真っ先に発見した談合の新種?!「辞退談合」がないか確認!(詳しくは“辞退”談合?!リニア事件から見た東京都の実際

毎々同様の質問で理事者(お役所)サイドとしても、「またですか?」と思われることもあるかもしれませんが入札や契約締結は毎回毎回ゼロベースで点検するのが、私は議員の役目と考えております。
結局ウッカリ見過ごして、数年経って談合が発見されていては、「あの時何も確認せず追認した」ということになってしまいます。実際に水道局にあっては、平成24年9月に飲食接待を受けた職員が逮捕・起訴され、平成26年9月に職員が元職員及び工事事業者が情報漏洩をする事件が立て続けに発生し、さらに昨年10月に当該局発注業務の見積もりの情報漏洩による談合の疑いで、公正取引委員会の調査がはいり、さらにさらに、本年2月には外郭団体TSS不適正事案により、特別監察が入るという、尋常じゃない事態が発生しておりますから公営企業委員の責任は重いのです。(過去blog他にもあった!都水道局外郭団体TSSのお粗末事案ご参照)

【巨額の契約に質疑をしたのは…】
ことほどかように血税が使われる入札・工事に関しては、公営企業委員会という“常任”委員会にて常に確認をすべきと私は思うものですが、いかがでしょうか。

しかしながら、本日の委員会での総額479億8千89万円の契約締結事案に質疑をしたのはお姐だけでありました。
公営企業質問時間

神は細部に宿るといいますが、不正癒着、談合の影は千に3つの確率であろうとも目を皿にして検証していれば、「おや?」と「選良」たる議員が気づくよすがになりますし、そういう議員がいると役所というものはシャキっとするのであります。悪しき慣習の温床を、議員が議会活動で絶っていくいくのであります。これはスタンドプレーでもなんでもなく、議員という職責を担う職人として地道な点検作業に他なりません。

【野田数TSS新社長委員会招致へ向けて】
そして本日は、過日「小池知事側近天下りを問う~野田数氏の委員会出席要求」と、委員会へ問題提起をした水道局外郭団体東京水道サービス(TSS)の、人事他新体制についての報告もありました。

東京水道サービス株式会社のコンプライアンス強化に向けた取組について

この報告を受けて、以下資料要求をいたしました。

1.外郭団体出向時の給与の算定根拠がわかるもの
2.TSS出向者の前職・役職、と出向時の役職、復帰後の所属部署・役職、過去10年分
3.TSSにおける、固有職員の管理職の占める割合が経年的にわかるもの。(全固有職員人数と管理職人数を明記のこと)
3.TSS人件費総額と平均最高額の給与。最高額者の役職。管理職、非管理職、非常勤、それぞれの平均給与。(都関係者か固有かも明記)
4.TSSにおける都派遣職員と固有職員、協力会社からの出向の割合と人数、及び各々の役職者の割合と人数がわかるもの。過去10年分。(それぞれの全職員集も明記)
5.TSSへの東京都が支払っている委託金額と、根拠規定及び積算根拠がわかるもの。
6.TSSにおける固有職員給与と、東京都派遣職員の平均年収と、TSSが支払っていた人件費総額過去10年分
7.野田数代表取締役が決定した経緯と人選の根拠がわかるもの
8.新社長及びTSS代表取締役社長経験者の学歴・経歴・過去の所属・水道事業及び企業経営における実績及び経験値がわかるもの、過去10年間
9.役員体制の人選となった根拠及び経緯について
10.TSSにおける交際費の基準、決済担当者から最終決裁者がわかるもの(部署、役職名を具体的に明記)
11.交際費の金額と決算に占める比率及び主な内訳がわかるもの。過去10年分
12.再委託していた14社との、人事交流の状況(業務を明記)と役職がわかるもの。および発生した人件費。過去10年分
13.14社へ委託した具体的な業務内訳と委託開始時期。
14.東京水道グループコンプライアンス有識者委員会の委員の経歴及び公職歴
15.同委員会の設置から委員選定の経緯と理由がわかるもの。
16.同委員会の第一回の議事内容と出席者(都及びTSS側も含む)及び今後の活動予定のわかるもの。
*****
これを受けて、来る6月7日の公営企業委員会で質疑を敢行し、野田数社長の委員会招致の実現に向けて、一人会派(無所属)だからとあきらめることなく働きかけをしてまいる所存です。

【お姐総括!】
質問すればいいというものではないのは、耳にタコができるほどご指摘をいただいてますのでガッテン承知のすけ!

せめて確認くらいはしていくのが議員の仕事ではないでしょうか?

全て追認なら議会不要論はさらに強まってしまいます!
今週統一地本選挙で当選された全国の新人議員がこうした慣習に染まりませんように…

確認しよう! 東京都議会!!地方議会!

☆お姐、発言の自由は許されることには感謝だな!他の委員とも力を合わせ実のある委員会運営を!という方クリック!↓お願いします!☆





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