「暗黒議会」から進化せよ東京都議会。自由を守る会の提言

昨日東京都議会では「議会改革検討委員会」が開催されました。

ふむ。「議会改革」と名打っているのですから、さぞかし開かれた会議体と思っていらっしゃる方もおいでとは思いますが、真逆でございまして、都民は傍聴もできない、議事録も残らない、オマケに「一人会派」だから、お姐も入れない(傍聴もできません)、まさに秘密裏で行われる暗黒議会運営という笑止千万な「議会改革検討委員会」なのでございます。

2013年初当選の公約以来「議会基本条例」の設置をお姐は掲げてきました。ようやく東京都議会でも議論が始まろうとしています。
「一人会派」「少数会派」「マイノリティ」をどう扱うか、「排除」するか「尊重」するかで、その自治体と自治体議会の民主度、自由度がはかれます。
東京都議会は、「排除発言」をした小池百合子知事が名誉顧問を務める「都民ファーストの会」が最大会派であることからか、まさに「排除」の論理で運営されているというわけです。

たった一人でも、一大権力者小池百合子知事に全く忖度しないでいい、国政政党の拘束もない、もっとも都民感情に沿った意見をズバッと言える江戸川区選出「自由を守る会 東京都議会議員 上田令子」という、マジョリティ代表のマイノリティのいないところ、「私達のいないところで私達のことを決めないで欲しい」という思いから「議会改革検討委員会に」提言を提出いたしましたので皆様にお示しいたします。

【東京都議会「議会基本条例」について】
令和2年12月21日
議会改革検討委員会打合会
伊藤ゆう 委員長殿

自由を守る会 代表 上田令子

1.議会改革検討委員会の出席者について
「議会改革」を進めるという大前提にありながら、全ての会派が参加できない運営こそ「改革」すべきではないでしょうか?今後速やかな、全会派の参加と発言の保障を強く求めます。

2.条例案について
(1)これまでの経緯について

私は、2017年(平成29年)6月7日 第2回定例会討論にて都民ファーストの会東京都議団を代表し都民ファーストの会同僚議員4名全てから賛同を得て以下のように述べました。
「議員提出議案第十号、東京都議会基本条例についてです。
条例研究をされ、議案提出された各位には敬意を表しますが、議会改革は、各会派が一致して取り組まねばならないことは、法政大の廣瀬克哉教授を初め、指摘するところでございます。今任期では、都議会のあり方検討会が設置されたものの、少数会派が加われず、旧態依然とした都議会制度、慣習の改革について前進が見られなかったことは極めて遺憾です。来期においては、オール都議会にて議会基本条例の制定を含め、実効性を伴う都議会改革が都民とともに検討され、具体的に実現していくことを切望し、引き続きの課題とすべきと申し添えます。」
議論が成熟していない点、全会派が参加できていない点を指摘し今期の議論とすべきであることを指摘していたわけです。しかしながら、前述したように「議会改革検討委員会」は全会派に開かれた議論の場を設けないままにまたしても大切な議会基本条例を策定しようとしております。
今般研究もなされたと思われますが、多くの同条例をもつ道府県議会では、オール議会、全会派や、地域住民も参画して作っている事例もあります。作成過程からあまりに閉鎖的、ブラックボックスであることを指摘しておきます。

その象徴的な事例として、一人会派の私は、これまで予算特別委員会、決算特別委員会に出席が叶わず、都度議会運営理事会参加会派の決定によって、発言権を奪われ続けてきました。そのため、再三再四にわたって総務大臣に「審決申請」」を提出しておりますことはご承知のことと存じます。
ようやく12月16日本会議最終日、補正予算質疑が実施されて私も3分だけですが質問ができましたが、
都民ファーストの会はこれまで私の発言を奪い続けてきたにも関わらず、40分ある質問時間のうち8分しか使わず都民のための貴重な議員の権能である発言権を行使しなかったことは、職務放棄であり、極めて許しがたく感じました。質問をしたい議員の目の前で、それまで、質問を許さなかった都議会最大会派が、32分の質問時間の行使を放棄するということは、言論の府である議会にあってはならないことです。自分が質問をしないなら、希望する会派に公平に分けるべきであったことも指摘しておきます。

また、予算、決算の正規委員から除外されていることから、「委員外議員の発言」も都度申し出いたしましたが、それとても拒否され続けている※ことも合わせて指摘させて頂きます。
※過去blog 都議会再び死す。お姐を決算委から「排除」の暗黒議会運営 ご参照

都民は会派名を書くわけではありません。議員個人の名前を書いて投票をいたします。有権者から厳粛な信託を受けて当選した議員に「一人会派」だからといって4年間一度も予算、決算審査に携わらせない都道府県議会は事実上東京都だけであることも是非「議会改革」検討委員会で情報共有をお願いいたします。(資料別添)
20201120予算特別委員会においての一人会派
▲赤字が東京都(東京都議会・議会局調べ)

(2)常任委員会の割り振りについて
また、常任委員会は改選直後に数の多会派が優先的に委員会を決めて、少数会派や一人会派は希望も出せずに大会派の余りを割り振るという、非常に理不尽かつ、不平等不公平な非民主的運営です。

例えば、希望者の多い厚生委員会や文教委員会など大会派は数名入れるわけですから誰かしら質問の機会があるわけです。一方、希望しても入れない少数会派一人会派はその委員会での質問の機会を任期中奪われたままです。当然こちらについても「委員外議員の発言」を都度申し出しておりますが、すべて「東京都議会」は、拒否されてきたことは、ご承知のことと存じます。

さらに、割り振った後、4年間一切変更しないことから一人会派、少数会派は押し付けられた希望してない同じ常任委員会に毎年所属せざるを得ない、こちらもあり得ない非民主主義的状況です。

東京都議会も、本条例案骨子も、国政政党ありき、大会派ありき、という前提に立っており、地方分権時代において無所属・無党派議員も増加傾向があるにも関わらず相変わらず「ふるい議会をあたらしく」という最大会派都民ファーストの会の公約は果たされておりません。

民主主義の鉄則は「少数意見の尊重」です。


昨年前回一致で採択された「東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」の理念、「マイノリティの尊重」に最も反しているのが東京都議会の議会運営であるとうことは何と皮肉なことでしょうか?

(3)通年議会について
少数会派が発言できない要因の一つとして、15兆円規模の都政にあって、本会議、委員会日程が非常にタイトで短時間である課題、そのためにドント方式を恣意的に運用し割り振ら得ない状況があります。長年議論されてきた通年議会を実現して、まずは質問権と討論権については、理念ではなく物理的に時間枠の充実を担保するべきであるとともに、議員間討議の導入をすべきであることを指摘します。

3.自由を守る会が東京都議会「議会基本条例」に求めるもの
以上に提起した各点を真摯にご検討いただき、少数会派の発言権の確保、委員会選択の自由を強く求め、条例にこれらを明記すべきと要望すると同時に、全ての会派・議員が、議論の過程から参加し、大いに議論をし、一致する成案を強く求めるものです。

以上

★都議会に声を届けよう!ご協力のお願い★
都民に開かれず、お姐を排除。知事や国政政党ばかりに忖度し都民軽視の会派ばかりで運営して勝手に、都民の代表をかたって密室で決める。
本当にナゾすぎる「議会改革検討委員会」です。
是非
・上田令子も含む全会派を参加させよ!
・都民にも傍聴可能にせよ!
▼などなど、以下東京都議会へご意見をお寄せください!
東京都議会ご意見募集コーナー

【お姐総括!】
折しも信じがたいことに東村山市議会ではとんでもない条例が可決したといういう「事件」が報じられています。
「1人会派を認めない」条例改正に議場は騒然 東村山市 202012.21 朝日新聞

自由は油断をすればすぐに侵されるものです。
しっかり理論武装して、おかしいことはおかしい!と徹底抗戦しなければなりません。
地域政党自由を守る会、姉妹政党地域政党ゆがわらは一歩も引かず闘いつづけ、発言権や議員の権能をまもる壮絶な闘いを繰り広げて、新聞、TV報道となっております。

◆自由を守る会 白川愛目黒区議会議員◆
区議の開示請求拒否 東京・目黒区議会 非公開会議の資料巡り 事務局不適切対応認める 読売新聞 2020.9.2
▼詳細
区民にも非公開、議事録も残さない 『議会運営事項検討会』設置から空中分解まで 
検討会って結局何だったの??最後は区民に非公開では続けられなくなったら解散!?

◆地域政党ゆがわら 土屋由希子湯河原町議会議員◆
神奈川・湯河原町議会 滞納者リストを巡る異様な懲罰動議 日刊ゲンダイ 2020.9.29
秘密会の議事に言及、SNS発信 町議を出席停止 湯河原 神奈川新聞 2020.10.1
税滞納者名「黒塗りに」 湯河原町議会委が新方針 朝日新聞 2020.12.4

議会運営を熟知して、勇気の瞬発力をもって踏まれた足は痛い!おかしいことはおかしい!とたった一人の議員でも声をあげていくことが「議会改革」への第一歩。
こうした議員を「排除」して数の力で押し切ることは民主主義ではなく「ファシズム」なのであります。

ぜひ東村山市議の一人会派の皆様も徹頭徹尾一歩も引かず闘って頂きたく、江戸川の空からエールを送ります°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

我々自由を守る会とそのお仲間政党・議員は引き続き鬼滅議員として、職人議員の「刃」を研ぎ続けてまいりますぞ!

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記者会見で紹介した瞬間からお姐のもとに批判の声が日本中から殺到💦
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