温泉文化のユネスコ無形文化遺産最短登録を実現すべき理由:⑩〜書道や神楽の運動の歴史とは?!

2025年6月18日 「書道」がユネスコ無形文化遺産代表一覧表への登録候補となった背景には、約10年にわたる書道界の努力と活動がある。 この運動の発端は、2015年4月に発足した「日本書道ユネスコ登録推進協議会」だ。発起団体には、全国書美術振興会、全日本書道連盟、日本書芸院が名を連ねている。ここから、書道文化のユネスコ無形文化遺産登録を目指す活動が始まった。 その結果、「書道」は日本の中核的な伝統文化の1つとして認められ。2021年に「登録無形文化財」に登録された。 この流れを受けて、日本書道文化協会では、書道の普及発展のために揮毫会の開催や高校への書家派遣、一般の方々が気軽に書道を体験できる「街なか書道体験」などの活動を行って来た。 特に、登録実現に向けて、全国各地で活動を展開している。例えば、2023年11月18日には、ニューピアホールで特別揮毫会が開催され、著名書家による揮毫や高等学校書道部によるパフォーマンスが展開された。また、署名運動やロゴマークの制作など、広報活動も積極的に行われている!! が、どう考えても、運動の裾野の広さや、登録された場合の地域経済へのインパクト等に関しては、温泉文化が遥かに上回っていると断言出来る!! 「神楽」は、日本各地で伝承される民俗芸能であり、その数は4,000を超えると言われている。が、少子高齢化や担い手不足などにより、保存・継承が危ぶまれる状況が続いていた!! こうした背景もあり、「神楽」のユネスコ無形文化遺産登録を目指す運動は、2010年代初頭から始まったと言われているようだ。 が、自分が知る限り、全国に向けた組織的な運動が始まったのは、2020年代になってからだと思う。 実際、「九州の神楽ネットワーク協議会」と宮崎県が、文化庁に対して、初めて「神楽」に関するユネスコ無形文化遺産登録の正式な要望を行ったのは、2020年の1月だったと記憶している。間違っていたら、ごめんなさい!! この要望の実施を受けて、同年10月には「神楽フェスティバル2020」が開催されたはずだ!! その後、(資料によれば)2021年7月に「全国神楽継承・振興協議会」が、2022年10月に「全国神楽継承・振興知事連合」が発足している。続きをみる

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