2020年3月11日:パート4 間もなく21時。今日、県内で実施したPCR検査は12件。全て陰性だった。が、どこで2人目の感染者が出るかどうかは分からない。 いかなる事態に遭遇しようと、冷静に対処する。感染拡大を防ぐ(=県民を守る)ために、県として最大限の努力をする。それ以外にはない! 正直言って、感染経路の解明がなかなか難しい。記者会見でも説明したように、感染した保育士の方が重症のため、ご本人から十分な聞き取りが出来ない状態だからだ。今は治療に専念し、1日も早く回復していただきたいと願っている。何れにせよ、断片的な情報を出すことは(色々な意味で)避けなくてはならない。 明日の15時から知事の定例記者会見がある。新型コロナウイルス感染症に関して、どんな情報を、どこまで出せるのか?いつものように、2人の副知事や健康福祉部長等と十分に協議した上で、会見に臨む。 複数の若手県議から、新型コロナウイルスに関する高齢者への情報発信について「幾つかのいい提案」をもらっている。自分が知事に就任して以来、全世帯の6割近く(?)をカバーする地元紙(上毛新聞)や大手紙の群馬版、地元テレビ(群馬テレビ)等の県政に関する報道は(間違いなく)倍増した。視聴率の高いNHKのローカルニュースでも、よく取り上げてもらっているようだ。県政への注目度は、以前と全く違う! ひとつ例を挙げてみよう。県内で初の感染者が確認されたことを受け、その日のうちに知事による臨時記者会見を開いた。この会見は、翌日の新聞(地元紙1面他+大手紙群馬版)で、大きく報道された。群馬テレビも臨時ニュースの枠を設けるなど、異例の扱いだった。毎週、ネットで生中継している知事会見の視聴率も、かなり上がって来ている。 それでも、巷には「地元の群馬テレビは、生中継くらいやっても良かったのではないか?」みたいな声もあるようだ。若手議員等の意見も踏まえ、さらに効果的な発信の手段があるのかどうか、よく研究してみたい。というより、すでに具体的な検討の指示を出してある。 毎晩、YouTube Premiumで欧米のニュースをフォローしている。政府の専門家会議の見解はもちろんのこと、MSNBCやCNN、BBC等の報道番組に登場する(その分野では)世界的に有名な(?)専門家たちの分析もよく聞くようにしている。が、この新型ウイルスの正体は、まだ完全に分かっていない。ここが難しいのだ。 例えば、(詳しいことは書かないが)PCR検査をしたからといって、(感染者に)常に陽性が出る続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』