政府の緊急事態延長を支持する〜知事の臨時会見で語った新型コロナ対策に関する知事の基本哲学

2020年5月4日 22時。少し前に帰宅。背広を脱いで、パソコンの前に座った。 18時からの官邸での総理会見を受け、20時から知事の臨時記者会見を行った。冒頭、新型コロナウイルス対策に関する知事の考え方(哲学)を述べた。全て自分自身の言葉だ。そのまま掲載する。 「19時からの総理会見で、安倍首相が全国を対象とした緊急事態宣言を5月末まで延長する方針を発表しました。群馬県知事として、政府のこの方針を強く支持したいと思います。その理由は次の3つです。」 「1つ目は、特定警戒都道府県には含まれていないものの、新型コロナウイルス感染に関する群馬県内の状況が依然として厳しいことです。7日連続して感染者ゼロの状態が続いているのは望ましい傾向ですが、全く油断は出来ません。PCR検査数を増やすための体制も、感染者が急増した場合の医療の受け入れ体制も、まだ十分に整っていない状況です。」 「2つ目は、大型連休中に全国で実施された外出自粛や休業要請を含むコロナ対策の結果を分析・検証する時間(基本的には14日間)が必要なことです。ちなみに、総理は14日にも改めて専門家の分析を聞き、場合によっては期限前に宣言を解除する可能性も示しています。」 「3つ目は、緊急事態宣言を続けることで、都道府県知事が『特措法に基づく対策』を講じる選択肢を持ち続けられるということです。」 「今回の緊急事態宣言の延長を受け、今後、県としてどう対応するのかという点に関しては、明日、新型コロナウイルス対策会議の後の臨時記者会見で、改めて説明させていただきます。」 「本日の会見では、新型コロナウイルス問題に対する県の基本姿勢、知事の考え方を県民の皆さんにお伝えしておきたいと思います。」 「第1に、休業要請という措置をいつまでも続けることは出来ないということです。どこかで経済活動を再開させなければならないということは、誰でも分かっていることです。欧米等でも、(例えば米国の複数の州で)厳しい規制を緩和する動きがあることは、よく把握しています。しかしながら、同時に感染拡大を防ぎ、県民の命を守ることも極めて重要です。最大のポイントは、この2つのバランスをどう取っていくかだと考えています。」 「第2に、経済活動を再開すれば、陽性患者は増える可能性が高いということです。残念ながら続きをみる

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