小泉環境大臣との対談で再認識した「新型コロナが収束しても、元の世界には戻れない」という冷徹な現実

2020年8月2日:パート2 夕方。高崎市内のカフェにいる。 しばらくの間、高崎の街をスニーカーで歩き回った。マスクの装着率は、ほぼ100%。駅の周辺の飲食店や店舗の様子を観察したり、大型ショッピング施設(オーパ)で買い物をしたりした。それにしても、高崎って、本当に暮らしやすいところだなあ。 ふと思った。「新型コロナ問題がなければ、今頃、秘書室のスタッフと一緒に県内の公式行事に参加しているか、地元担当秘書の車で、地域後援会の会合をハシゴしているはずだ」と。いや、違う。週末は率先して、休暇を取らなければならないんだった。(反省) 少し前に、武藤健康福祉部長から電話があった。片貝首席補佐官とも連絡を取り合った。本日の県内の検査件数は135件。うち、1名の感染者が確認された。 感染者数も重要だが、問題なのは陽性率だ。さらに注目すべきは、感染経路不明の陽性者の数だと考えている。 新型コロナ感染に関する群馬県の現状を要約すると、次のようになる。 「東京都を含む首都圏で感染者の増加が止まらない。群馬県を取り巻く状況は益々、厳しくなっている。が、県と市町村の努力、それより何より、県民1人1人の方々の理解と協力のお陰で、何とか県内の感染拡大を押さえ込んでいる。現時点では、警戒度の引き上げや休業要請の手前で踏みとどまっている。」 明日からも、緊張感を持って対応する。 さて、先週の金曜日、「直滑降ストリーム」で小泉進次郎環境大臣と対談した。こんな言い方をすると政界のスーパースターに失礼だが、改めて「政治家としての感覚(感性)が似ている」と感じた。 小泉大臣に、こんな趣旨の質問をぶつけてみた。 「大臣、私は環境問題の専門家でも学者でもありませんが、次のような説に賛同しています。すなわち、気象災害の激甚化も、今のパンデミック(感染症の世界的流行)も、人間が地球環境に過度の負担をかけて来たことのツケなのではないか、と。」 「地球温暖化の問題はもちろんのこと、人間がどんどん開発を進めた(=自然環境破壊が進行した)ために、不幸にも野生動物との距離が縮まった。それが原因で、人類は新型ウイルスの脅威に見舞われているのだ、と。この点、大臣は、どんなふうに見ておられますか?」 小泉環境相は、間髪を入れずに、こんな意味のことを言った。とても説得力があった。 「知事も指摘されていたように、私は、気候変動も新型コロナも根っこは同じだと考えています。生物多様性の問題にも関わって来ることですが、人間が自然環境を侵食したために、野生動物との距離が縮まった。それが家畜に伝染し、人間に伝染した。そんな流れだと捉えています。」 「残念ながら、今回の続きをみる

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