なぜ、国に「まん延防止等重点措置」を要請したのか?〜県内感染が過去最悪のレベルまで悪化。

2021年5月13日:パート2 15時前。知事室からのブログ。定例会見の資料が届く前に、急いで2本目のブログを書いてしまおう。 今回のブログでは、国に「まん延防止等重点措置」を要請するという判断に至った理由と、直近の感染状況を報告する。 国に対して「まん延防止等重点措置」の適用を要請した最も大きな理由は、県内の感染状況が、過去最悪のレベルになっていることだ。 例えば、「1日当たりの新規感染者数」(昨日時点)は84、9人まで上昇。過去最高の数字になっている。これは、国のステージ4に相当する数値「69人」を大きく超える数値だ。危機的な状況と言っていい。 「感染経路不明の感染者」は、40.8%。まだ50%を下回っているものの、数にすると1週間で220人近い人の感染経路が判明していない。これも、市中感染の連鎖が懸念される危険な水準だ。 加えて、これまでは比較的少なく抑えられて来た「重傷者の数」も、着実に増えつつある。現在、人工呼吸器を使用している人は17人。うちECMO(人口肺装置)を使用している方が3人いる。数値だけ見ると、まだ余裕があるように感じるかもしれないが、重症患者のケアには、相当の数の医療スタッフが必要となる。医療現場には、見た目以上の負荷がかかっている。 最も重要な指標の1つである「新型コロナ病床の稼働率」の最新の稼働率は62.5%。先週から13ポインも急増した。国のステージ4に相当する数値「50%」を超えている。このまま感染状況が改善しなければ、医療提供体続きをみる

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