産業界の革命児が社会を変える 冷媒を使わないエアコンの開発

IMG_3957自動車の部品をつくる専用機のメーカーとして、来年度にも売上高100億円を達成するとみられている株式会社竜製作所(本社:名古屋市南区)の創立70周年祝賀パーティにお招きいただき、お祝いのご挨拶をさせていただいた。

四代目社長である石田恭一郎(54)さんは、産業界の革命児といわれている。

専用機の開発・設計・製造事業を中心に事業に取り組んでいた竜製作所は、今やシリコンバレーにあるスタートアップ企業オムニ社(米)にも投資。共同プロジェクトにも力を入れている。日本国内でAI×産業機器を事業展開したり、専用機で得たノウハウをもとにロボティクスにも力を入れ、AIやICTと産業機器の融合を図るなど、時代の最先端を走っている。

さて、石田社長がロボティクスとともに力を入れているのが「新技術エアコンの開発」。

エアコンが部屋の中を冷やしたり暖めたりできるのは「冷媒」のおかげ。エアコンの中では、室内機と室外機の間を「冷媒」と呼ばれるガスがぐるぐる回っている。冷媒の役割は、空気の中にある「熱」を運ぶこと。冷房時には部屋の熱を外に、暖房時には外の熱を部屋に移動させる。

しかし、この冷媒に使われていたフロン類がオゾン層を破壊するとして、地球環境保護の観点から、国際的に規制対象とされた。

竜製作所が研究している「新技術エアコン」は、冷媒を使わないにもかかわらず冷却効果が高く、一方で課題であった消費電力を従来の2分の1にする。商品化できれば地球環境への不可が極めて少ないとのこと。すでに技術開発は最終段階に入っており、現在、試作機を制作中。今後の課題はコンパクト化だという。

「新技術エアコン」の研究は同社イノベーションセンター(大垣市)でおこなっているが、試作機完成後は実用化に向け工場や倉庫等で試験を行う。2024年にも業務用スポットクーラーとして市場投入する。革命児が社会を変える。
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横井利明
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