個人市民税減税額が6,717万円??
■ 個人市民税の減税額上位10人(令和4年度/名古屋市)
1. 6,717万円
2. 291万円
3. 287万円
4. 285万円
5. 259万円
6. 251万円
7. 202万円
8. 195万円
9. 195万円
10. 181万円
現在、名古屋市の市民税減税率は3.75%。減税額1位の方の減税額を減税率3.75%で割り戻すと、この方の個人市民税額は17億9,128万円となる。約18億円もの納税をしていただいているものであり、約6,700万円の減税はそりゃ当然とは思うものの、市民税減税の目的が「現下の経済状況に対応し、市民生活の支援及び地域経済の活性化を図る」とあることから、多額の資産を有する方に厳しい財政状況の中、6,700万円減税し、市民生活の支援というにはやや厳しいものがありそうだ。
一方、市民税を納めている市民は約120万人。市民の総数は233万人であることから、市民の48%は市民税非課税となり市民の48%は減税額はゼロとなる。条例の目的である「市民生活の支援」とは真逆の結果となっている。所得制限を課した上で減税を実施するとともに、給付を適切に組み合わせるのがやはり王道だろう。