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1月10日に議会に示された「令和2年度予算要求に対する財政局による査定内容」をもとに、自民党名古屋市会議員団執行部は、1月16日(木)、河村市長に対して「令和2年度予算編成に向けた要望」をおこなった。新たな事務事業の開始による経費や一時的または臨時的に投入する経費である「臨時政策経費」として留保してあった92億円(一般財源ベース)のうち、財政局査定として示された81億円を除く残り11億円に対して、自民党市議団の考え方を示したもの。取りまとめは浅井正仁政調会長。
例年は20億円程度確保されている市長査定額が、令和2年度はわずか11億円しか残されていないことから、各政党、また各局からの復活に向けた予算争奪戦が激しさを増すのは言うまでもない。もちろん、河村市長もSLの走行など、自らの公約を実現するため関係当局や議会への働き掛けを強める。
今後、市長は、各党からの要望や各局からの要求内容を精査し、11億円の使い道を決定した上で、2月市会の1週間前である2月12日に、令和2年度名古屋市一般会計予算(案)等を公表する。
※ 金額は一般財源ベース
■ 自民党名古屋市会議員団 令和2年度予算編成に対する市長要望
1. 世界に冠たる名古屋を目指す成長戦略の推進について
・成長戦略を推進するエンジンとしての行財政システムの改革
・法人市民税減税の見直しによる財源の有効活用
・成長戦略の推進による魅力と活力あるまちづくり
・中部国際空港の二本目滑走路整備に伴う本市への影響調査②（P6）
・スタートアップ等販路開拓支援事業④（P15）、スタートアップブランド形成事業④（P17）
・外国人材雇用支援事業②（P15）
・戦略的プロモーションの推進②（P19）
・スポーツを活かした魅力の創出・発信③（P19）
・東京オリンピック・パラリンピックホストタウン推進事業②（P19）
・コスプレホストタウン等の推進②（P19）
・名古屋観光検定の創出③（P20）
・戦略的姉妹友好都市交流発信事業②（P21）
・金シャチ横丁第二期整備④（P24）
・ナイトタイムエコノミーの推進③（P25）
・金山南ビル低層棟利活用調査等④（P25）
・市民会館の基本構想の策定等②（P25）
・名古屋駅周辺まちづくりの推進②（P45）
・新たな路面公共交通システムの検討②（P45）
・ささしまライブ24地区・名駅南地区へのアクセス改善等の推進④（P46）
・栄地区まちづくりプロジェクトの推進②（P46）
・堀川の魅力向上とにぎわいづくり③（P50）
・山車行事の総合調査③（P62）
・断夫山古墳の発掘調査③（P65）
・第20回アジア競技大会等の推進
・瑞穂公園の整備
・地域経済活性化促進事業（プレミアム付商品券発行事業など）
・多目的アリーナ整備可能性検討調査
・志段味地区の総合整備
2. 国土強靱化への取り組みについて
・被災地域への支援②（P5）
・河川・ため池の豪雨対策②（P48）
・無電柱化の推進②（P49）
・大江川の地震・津波対策②（P50）
・公園外周危険樹木の緊急安全対策③（P50）
・消防団詰所の改築②（P53）
3. 福祉・健康施策のさらなる充実について
・新たな敬老パス制度の構築②（P32）
・在宅高齢者訪問理美容サービス事業④（P32）
・認知症施策の推進②（P32）
・民間鉄道駅舎バリアフリー化設備設置補助①（P34）
・第二次救急医療体制運営費補助の充実③（P34）
・健康寿命延伸に向けた歯科口腔保健対策③（P35）
・受動喫煙対策の強化に向けた新たな取組み③（P37）
・人とペットとの共生事業③（P37）
4. 次世代育成支援について
・名古屋市立大学への施設整備費等補助金（手術支援ロボットの購入、救命救急センター・災害拠点病院の機能強化に向けた設計等）④（P8）
・留守家庭児童健全育成事業における専用室等の環境改善②（P39）
・乳児一般健康診査の委託単価増額③（P41）
・早期子ども発達支援施策の推進④（P41）
・公立保育所における紙おむつ処分④、民間保育所等におけるおむつ回収等 補助④（P42）
・個別最適化された学びの実現に向けたＩＣＴ環境の整備③（P56）
・学校医等報酬の増額等③（P57）
・西区・北区周辺への特別支援学校（知的障害）の設置検討及び名古屋市東部方面における特別支援学校（肢体不自由）の早期実現
5. 安心・安全で住みよいまちづくりについて
・客引き行為等対策の推進③（P12）
・紙資源一括収集の実証実験④（P28）
・街路樹再生事業②（P48）
・名古屋駅ターミナル機能の強化における自転車駐車場のあり方検討③（P49）
・弥富相生山線の調査検討④（P51）
・2050年温室効果ガス排出実質ゼロ表明とゼロカーボンシティの実現
※ページは「財政局査定内容の公開」による
横井利明
