名古屋城天守閣木造復元に費やされた税金は?

名古屋城天守閣木造復元事業が遅々として進まない。本市においては、文化財の保護・活用の意味が十分理解が進んでおらず、結果として停滞してしまっているようにも見える。「今年の5月には文化庁の現状変更許可を取得し直ちに事業を始めたい。」という市の目標はすでに絶望的。一方で、毎年のように多額の税金が投入され、市民からは「どうなっているんだ」という問い合わせも多い。

また、木材の購入・製材には令和4年度までに94億5,540万円を投入する。この場合、議会の議決の条件は「文化庁の現状変更許可を取得してから購入すること。」しかし名古屋市は議会の条件を反故にして木材購入を進めた結果、場合によっては木材の反り、変色、ひび割れ等によって使えなくなる木材も出てくる可能性があるほか、木材の保管にも多額の税投入がなされる可能性がある。

それでは、今日までの名古屋城天守閣木造復元事業への税金の執行状況を示したい。

■ 名古屋城天守閣木造復元整備事業の執行状況(総計 123億3,946万円)
〇 基本設計(8億4,694万円)
H29 8億4,694万円

〇 天守台石垣調査(3億3,437万円)
H29 5,300万円
H30 2億8,134万円

〇 実施設計(22億6,637万円)
H30 5億9,400万円
R1 3億3,819万円
R2 8,900万円
R3 1億2,100万円(予定)

〇 史跡内仮設工事(8,695万円)
H30 8,695万円

〇 木材の製材(債務負担行為:94億5,540万円)
H30 21億9,600万円
R1 15億2,737万円
R2 1億円
R3 1億2,400万円(予定)
R4 55億803万円(予定)

〇 木材の製材(工事管理:9,331万円)
H30 1,550万円
R1 1,080万円
R2 0円
R3 0(予定)
R4 4,071万円(予定)

〇 木造天守閣実物大階段模型(9,045万円)
R1 9,045万円

〇 石垣調査等(1億2,415万円)
R2 4,307万円
R3 8,107万円(予定)

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横井利明
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