新愛知県体育館基本計画を公表 (2)

新愛知県体育館基本計画に対する市民の受け止めはおおむね好評のようだ。「これで、コンサートの名古屋飛ばしがなくなれば」また、競技団体からも「規模・機能ともに国際水準を満たし、ここ名古屋においても世界を間近に見ることができる」、さらに、大村知事のリーダーシップに対しても評価は高い。

ただ、愛知県にとってはこれからが正念場。今後、PFIによる事業者公募でよりよい提案をしていただくためにも、公募資料のクオリティをさらに上げ、期待される体育館、感動するエリアづくり、そしてのぞましいまちづくりを実現する必要がある。

また、財源の捻出も大変だ。総額300億円と見積もられている新体育館は、国の社会資本整備総合交付金を一部充当する見込み。一方、財源の多くは県の一般会計や県の起債等で賄う必要があるが、県の財政状況は決して潤沢であるとは言えず、相当の工夫とともに、他事業への影響も見極める必要がある。

さらに、現愛知県体育館の解体や、地下鉄名城公園駅と愛知県体育館の地下道での接続、園路の確保や代替となる野球場の復元(県スポーツ会館廃止後の跡地)など、周辺整備等で50億円が見積もられている。名古屋市から半額程度の負担がおこなわれたとしても、県の負担は25億円程度は必要になる。

いずれにしても、財源の確保が今後大きな課題となるが、そのためにも、市民・県民の理解は欠かせない。近隣住民の皆様を含め関係者に対する県の説明を十分に行う必要があるとともに、名古屋市の公園設置する以上、市も真摯に県民市民に向き合う必要に迫られている。
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横井利明
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