名古屋駅-ささしまライブ24地区地下道 始動…か?

名古屋市が2017年度の完成を目指していた名古屋駅と名古屋駅南の再開発地区「ささしまライブ24」をつなぐ地下道の建設工事が、河村市長が事業そのものに難色を示したため整備が遅れている。

名古屋市は従来より、名古屋駅とささしまライブ390メートル間を地下道でつなぐ計画を進めていたが、河村市長がゴンドラで名古屋駅とささしまライブ24区間を結ぶ案を出したり、ささしまライブ24地区に名鉄新駅の建設を求めたりするなどしたため、計画が停滞したままになっていた。

名古屋市会2月定例会では、河村市長は地下通路に難色を示しつつも、民間研究機関の意見を仰いだ上で決定する方針を示していたが、民間研究機関が地下道の設置を推進する提案をして以降も、地上のにぎわいが奪われるなどとして計画を認めなかった。

一方、名古屋駅とささしまライブ24地区は歩くと20分程度かかること、歩道には人や自転車があふれ、時には車道にはみ出すなど、危険な状態がつづいていたこと、笹島交差点やバスターミナル入り口など主要な交差点がいくつかあることから、通行人が赤信号のたびに滞留し通行そのものが困難となっていること、ささしまライブ24地区の発展が結果として阻害されているとして、ささしまライブ24まちづくり協議会から「地下道を設置するとの約束でささしまライブに進出したのに、名古屋市は約束違反。」などの不満がうずまいていたことなど、地下道設置への要望が通行者、近隣住民、まつづくり協議会などから相次いでいた。なお、ささしまライブ24まちづくり協議会は、ムービングウォークを地下道に設置するための費用の全額を寄付するとしている。

そこで、ヨコイは、地元の斉藤たかお議員(中村区)、自民党市議団常任顧問の渡辺義郎議員(北区)とともに、市長室に出向き、市長の考え方をうかがうとともに、課題の整理をおこなった。その結果、下記の条件が満たされれば、地下道の設置に反対するものではないとの回答をいただいた。

■ 名古屋駅とささしまライブ24地区をつなぐ地下道設置に向けた河村市長の条件
1. 笹島交差点とささしまライブ24地区間の歩道の拡幅
2. 地下道をささしまライブ24地区に延伸
3. 中川運河の再開発
4. 名駅南地区の再開発
5. ささしまライブ24地区への新駅の設置

斉藤たかお議員、渡辺義郎議員とともに、ヨコイはこれら河村市長の条件の解決のため検討を重ねた結果、5つすべての条件について一定の方向性を導き出した。6月19日午前10時40分には、斉藤たかお議員が地下道の設置に向けた河村市長の考えを質す。河村市長は地下道の設置に初めて前向きな姿勢を示すのではないかと期待されるが...
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横井利明
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