未来が描けない 財政収支見通しから

名古屋市は令和3年10月8日、今後の財政収支見通しを発表した。

■ 市税収入見通し
令和3年度予算 5,591億円
令和4年度予算 5,935億円
令和5年度予算 5,990億円
令和6年度予算 5,965億円
令和7年度予算 6,027億円

令和元年度の市税収入が6,009億円(決算ベース)に達していたことを考えると、その水準まで戻るのに6年を要することになる。コロナの影響は名古屋経済に相当な打撃を与えたことがわかる。

一方、年々増大する扶助費やリニア中央新幹線の開業を見据えた名古屋駅周辺のまちづくり、天守閣木造復元、国際展示場新二号館、アジア競技大会の開催など、財政圧力は極めて強い。市税収入の低迷とあいまって、差し引き収支は大幅な財源不足となっている。なお、新型コロナウイルス感染症への対応等に係る経費は収支見込に含まれておらず、さらに財源不足が発生する可能性がある。

■ 収支不足額見込み
令和3年度予算 ---
令和4年度予算 109億円
令和5年度予算 195億円
令和6年度予算 292億円
令和7年度予算 399億円
※ 新型コロナウイルス感染症への対応は含まれていない。

ただ、名古屋市は国や県、企業等との関係が相当悪化していることから、名古屋駅周辺のまちづくりは計画がまとまらず、天守閣木造復元は完全に停滞、国際展示場新二号館計画もまとまらず、アジア競技大会の開催も非常に厳しい局面に立たされている。財源不足と相まって、名古屋市は今、未来が描けない状態に陥っている。
PR
横井利明
PR
minami758をフォローする
政治家ブログまとめ