東日本大震災から10年目を迎えた令和3年、市内小中学校では、東日本大震災の教訓を伝承する授業等により、子どもたちの防災意識を高める取り組みが進められている。
12月13日(月)には、白水小学校(南区)の小学校4年生児童が、東日本大震災津波伝承館(岩手県陸前高田市)の解説員からオンラインで直接学び、子どもたちの被災地への関心を高めるとともに、児童一人ひとりの防災意識の向上を図った。
■ 東日本大震災津波伝承館と連携したオンライン授業
と き 令和3年12月13日(月)午前10時40分~午前11時25分(45分授業)
ところ 名古屋市立白水小学校4年生
伝承館解説員からの授業に関する説明の後、東日本大震災における津波の被害概要、津波伝承館の展示物やパネルの開設、気仙中学校の教訓から学ぶ、子どもたちができることなどを映像で紹介。陸前高田市に古くから伝わる「つなみてんでんこ」の意味を学び、ひとりひとりが自らの命を守るという心掛けが防災では大切であることが伝えられた。
白水小学校では昭和34年9月26日におこった伊勢湾台風で、児童142名の命が高潮によって奪われており、従来より防災意識の極めて高い地域。津波伝承館解説員に対する質問では、「伊勢湾台風との違い」や「救援物資が届くまでの食事の状況」「復興までに時間がかかったこと」など、矢継ぎ早に質問がなされた。
こうした地道な取り組みが災害にも負けない社会を構築していく大きな力となるだろう。