新年度を迎えました。4月以降、国民生活はどのように変わるのでしょうか。
◆値上げと補助打ち切り
報道でもよく取り上げられ、インパクトが大きいのは、電気・ガス料金の負担軽減措置が5月で終了することでしょう。家庭での節電などには限度がありますし、中小企業にとってはエネルギーコストが1円違うだけでも利益を大きく左右します。物価の上昇ラッシュも相変わらずです。円安の影響で4月からの食品の値上げは約2800品目にも及びます。また、75歳以上の方の公的医療保険料の値上げ、コロナの治療薬支援終了など、どれをとってもフトコロが寂しくなる変化ばかりです。
また、1日からはトラックドライバーなどの時間外労働規制が強化され、これにより人出が不足するいわゆる「2024年問題」が本格化します。ドライバーの過酷な労働環境と待遇を是正するために必要な措置ではありますが、一方で宅配便を利用する我々としては、配送費の値上げを覚悟しなくてはいけません。
株高4万円突破でバブル超え、春闘満額回答続出など、景気の良い話題が続いているように見えますが、「日々の生活」の視点で見ると、苦しさが増しているのが現状です。
◆賃金は物価に追い付くのか
すっかり裏金のイメージが定着してしまった岸田政権ですが、賃金に関して総理の注目すべき発言がありました。それは「まず、今年、物価上昇を上回る所得を必ず実現します。そして、来年以降に、物価上昇を上回る賃上げを必ず定着させます。」という「物価高を乗り越える2つの約束」です。
微妙な言い回しなので真意を分析すると、「まず、今年、所得税減税などで所得を伸ばして物価高をしのいでもらう。そして、来年以降は物価高以上に賃金が上昇するので、それまで待ってもらいたい」というところでしょうか。
しかし、実際のところ、一時的な減税では継続的な物価高には対抗できず、また、来年以降に物価高以上に賃金が上昇する確かな根拠はありません。
日銀はマイナス金利を解除しましたが、円安傾向は止まりません。今後、このままダラダラと物価は上がり、賃金はそれに追い付かず生活は苦しくなる一方というのが、大方の見立てでしょう。
恒久減税など根本的な対策に手を打たず、今のままの構造でやっていく限りは、今までと同じことが繰り返されるだけなのです。
◆国民負担率低下のウソ
総理は昨年10月の国会演説で、20年以上基本的に右肩上がりを続けてきた国民負担率について、成長の成果もあって低下する見込みで、低下を確かなものとすると表明していました。しかし、このウソが明らかになりました。昨秋時点での見込みでは、令和4年度の国民負担率は47.5%となっていました。ところが、今年2月になって財務省から発表された令和4年度確定値は、48.4%と上振れし、結局令和3年度の48.1%を上回ってしまったのです。負担が低く見積もられ、ふたを開けてみれば結局負担増だったという、国民にとってはだまされたとしか言えない結果です。
そもそも細かい数値を分析しなくても、年々負担が増して生活が厳しいのは国民実感として分かり切っていることです。株価ばかりを根拠にした「なんちゃって景気回復」よりも、具体的に日々庶民が使えるお金を増やす、実質賃金を伸ばす、苦しい人には支援を、余裕のある人に負担をという原則に立ち返った経済対策が必要な新年度です。
スタッフ日記「食細り」
私は魚アレルギーです。世間では魚アレルギーというのがピンとこないのか魚介類全般がダメだと勘違いされることも多々あります。
しかし、私の場合は「魚」アレルギーで、エビやカニ・タコイカ貝類は食べることができるのですが、魚は青魚や白身魚問わず、生でも火を通していても食べられません。
また、生まれつきの食物アレルギーではなく、20歳のころに後天的に発症しました。
後天的なアレルギーの辛いところは、好き嫌いに関わらず食べられなくなってしまうことです。私の魚アレルギーも20歳に差し掛かって青魚の美味しさに気づいた矢先の出来事だったので、当時はとても落ち込んだのを覚えています。
しかし不思議なもので、もう10年近く特定のものを食べない生活をしていると、魚そのものを食べたいという気持ちがなくなってきます。
一番きつかった、朝の焼き魚の美味しそうな匂いも今となっては特段何も感じ無くなってしまいました。
アレルギーのほかにも、年齢とともに食べられなくなってきたものもあります。そう、揚げ物です。昔は胃もたれなんて考えられなかったですが、今では次の日までしっかり胃もたれしています。
このように、アレルギーに、また加齢にと年々食べられるものが減ってきている気がしています。
ここは一つポジティブにとらえて、いいダイエットになるわ!と開き直っています。
でも、一向に体重が落ちる気配はなく、何なら順調に増えていっているのはなぜでしょうか?ここ最近の一番の謎です。(テン)
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