都議会議連またしても神宮外苑事業者と小池知事へ物申しました!
都議会議連またしても神宮外苑事業者と小池知事へ物申しました!
去る9月9日神宮外苑地区の再開発事業について樹木の伐採抑制や新たに植える木の本数を増やす見直し案が三井不動産より公表されました。
昨年10月に発足した「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」は、本年3月7日に開発代表施行者三井不動産本社に赴き、「現存の維持」「開かれた話し合いの場」「国内イコモスの意見反映」を求める要望書を提出しております。(これまでの経緯は上田令子通信ご参照)
この度、本議連は、神宮外苑地区まちづくりの筆頭事業者である「三井不動産株式会社」をはじめ各事業者に対して「神宮外苑再開発について、国連報告書の指摘を受け止め市民と専門家の声を聞く場を設けることを求める要望書」を送付いたしました。併せて9月12日には、小池知事にも要望書を提出しておりますので、皆様にお示し致し致します。
◆事業者むけ◆
【神宮外苑再開発について、国連報告書の指摘を受け止め市民と専門家の声を聞く場を設けることを求める要望書】
三井不動産株式会社 代表取締役社長 植田 俊 様
明治神宮宮司 九条 道成 様
独立行政法人 日本スポーツ振興センター 理事長 芹沢 訓 様
伊藤忠商事株式会社 代表取締役会長 CEO 岡藤 正広 様
2024年9月9日
神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟
本年5月1日、国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の報告書は、市民の声を広く踏まえ
ることなどの不十分さから、神宮外苑再開発が人権に悪影響を及ぼす可能性があるとの懸念を表明しました。
再開発事業者の三井不動産は5月29日、作業部会の指摘について、環境影響評価後も審議会
に出席して説明を続け、任意の住民説明会も開催したと説明しています。
しかし、住民説明会の参加対象を限定し、対話のないものであったからこそ、市民が国連に保護
を求め、今回の報告書に至ったというのが現実です。
「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」は、神宮外苑再開発の
事業者のみなさんに、国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の報告書を真摯に受けとめ、市
民や専門家の声に誠実に耳を傾け、対話の場を設けることを求めます。
以上
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◆小池東京都知事むけ◆
【事業者が提出した「樹木の保全に関する具体的な見直し案」について厳正な審査と広く専門家の意見を求めることを求める要望書】
2024年9月12日
東京都知事 小池百合子 様
神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟
神宮外苑再開発への問題提起は住民運動から始まり、多くの都市計画や環境専門家、著名人、文化人から見直しを求める声が上がり、国際イコモスによるヘリテージ・アラートや、国連「ビジネスと人権」作業部会報告書における指摘など、日本社会のみならず、国際社会においてその問題性が認められるまでに至りました。
百年前に国民の発意により、その奉仕によって作られた特異な歴史的経緯を持ち、当時のランドスケープを都心部に保っていることに多くの都民や専門家が高い価値を認めています。東京都がいま国際的に魅力ある都市として成熟していくうえでかけがえのない都市公園であることは論を待ちません。このような神宮外苑地区にかかる規制を東京都が緩和し、事業者が三棟の超高層ビルと二つの高層巨大施設を建設する計画は、東京都の魅力を著しく損ないかねない計画です。
膨れ上がる一方の世論を前に、小池都知事は昨年9月に「樹木の具体的な保全策」の提出を三井不動産ら事業者に求めました。当初、年内に出されるはずだった「保全策」が、9月9日に「樹木の保全に関する具体的な見直し案」として提出されました。この「見直し案」は「変更届」として提出されて環境影響評価審議会での議論が始まり、そこでの議論を皮切りに、JSCの大臣認可申請や、権利変換計画申請が行われることとなります。景観問題、騒音問題、外苑全体の植生への影響など問題は山積しています。それぞれ各関係機関が住民の声を受け止め、厳正に検証し、外苑再開発を見直すことが必要です。
私たちは議員連盟として以下を要望します。
1 「樹木の保全に関する具体的な見直し案」については環境影響評価審議会で徹底審議を行えるよう、「変更届」提出から審議まで少なくとも一カ月ほどの十分な日数を確保し、審議会の日程も項目ごとに審議できるよう十分に確保すること
2 広く都民や専門家の声を受け止める場を持つこと。とくに日本イコモス国内委員会は文化財保護に関して日本を代表する専門家組織であり、「具体的な樹木の保全策」について事業者と直接対話が行える場を都として事業者に求めること
以上
*****
【お姐総括!】
要望書提出時本来は小池知事ないしは環境局長が受け取るべきものですが、このところ小池知事は一切この種の要望は議員からでも受け取らず、当然局長は受け取るだろうと思っていたところ「局長は委員会対応で忙しい」と、総務課長対応となりました💢
ホンの5分の時間も都民の代表に割けないのか…。それが小池都政下の官僚主義ですね。
独裁者における官僚…ハンナ・アーレントの「エルサレムのアイヒマン」を思い出すのでした。
一方三井の見直し案ですが、伐採本数を当初計画の743本から619本に減らす!と言っても僅か124本。
樹高3メートル以上の樹木本数を開発前の1904本から2304本に増やすといっても、移植のリスクは勘案されていない…。
新野球場地下躯体までの距離(セットバック幅)を当初計画の8メートルから18.3メートルに見直といっても、そもそも神宮球場を壊して移設する必要性があるのかということで都民・国民が怒っているというのに、まさに弥縫策見直し案としか言わざるを得ないわけです。
小池知事も、自ら事業認定のハンコを昨年の2月に押しておきながら、坂本龍一さんの手紙、村上春樹氏の批判、サザンオールスターズの反対ソング、決め打ちは国際イコモスからのヘリテージアラートで世論が大きく動き、自らの三期目選挙を考えて突如事業者に見直し案を要求するのは己の政治生命ファーストのご都合主義と言えましょう。
今まで、呉越同舟で再開発をグイグイ進めてきた、三井他事業者はたまったものではなかったでしょうネ、その点だけは同情いたします。
しかしながら大権力者の東京都知事と政府与党、利権に群がる政治家や大企業が国民都民無視で進めようとした、世紀の大開発が、ここまで頓挫して、プライドを捨てて見直す姿勢を示したことは小さくて大きな一歩でありましょう。
それを進めたのは、恥ずかしながら政治の力ではなく市民によるものでありました。
当日は「明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会」要望書を提出される加藤なぎさ代表と共に環境局へ赴きました。
▼有志の会と議連メンバーwith環境局総務課長w
私達地方議員は、地域住民のこうした願いを届け代弁するために存在するのです。
引き続き、都議会会派地域政党自由を守る会は、地域第一主義で取り組んでまいります!
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