我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日は私の代表質問のうち『成田空港の機能強化に伴う地域活性化』についてお伝えしていきます。
【人材確保】
成田空港は2029年3月の更なる機能強化により、将来的には年間発着枠50万回目指すとのことで、空港会社はこの機能強化により、空港内の従業員数が約3万人増えると推計しています。
これほどの大規模な雇用を確保し、本県の人的・経済的発展につなげていくためには、空港周辺はもとより、県全体で取り組んでいく必要があると考えます。
現在、航空業界の人手不足は全国的な課題とされています。国も令和7年度予算案において、グランドハンドリングや保安検査を担う空港業務人材の確保に向けた予算を継続して計上するなど、対策を進めていますが、県もこの問題にしっかりと向き合い、幅広いエリアで対策を進めていくことが必要です。
水野質問:
成田空港の機能強化に伴う航空人材確保のための取組を空港周辺9市町以外でも取り組むべきと考えるがどうか。
熊谷知事答弁:
成田空港は令和10年度末に予定されている第3滑走路の新設等に伴う年間発着枠の拡大により、空港を基点とするヒト・モノ・ 投資の流れが拡大し、空港内外の雇用が大きく増加すると見込まれています。
県や空港会社などで組織する成田空港活用協議会では、県内全域を対象に小中学校と連携した空港視察ツアーや高校生向け体験型航空教室を開催するとともに、県においても企業説明会や仕事体験を通じて、空港関連企業に学生や求職者との交流機会を提供するなどの取組を進めているところです。
今後もこうした取組を県内の各地域を対象に実施するとともに、世界を感じることの出来る成田空港で働く魅力のPRなどを通じ、空港・航空産業を担う人材の確保を進めてまいります。
【JR成田線】
成田空港に向かうための鉄道といえば、京成スカイライナーやJRの成田エクスプレス、総武快速線からの直通列車を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、我孫子駅から運行される成田線も大事な役割を果たしています。
近年、我孫子市内成田線沿線の各地域ではイベントも盛んに実施されるなど、地元の努力により成田線沿線の活性化が進んでいる一方、地元住民の悲願である成田線の増発については長年実現しておらず、利便性の向上が図られているとは言えないと思います。
こうした中、空港の更なる機能強化により、航空利用者は当然のことながら、空港従業員についても増加することが見込まれます。これに伴い、空港への通勤手段として成田線を選択する方も増加すると考えられ、仮に増発などにより利便性向上が実現すれば、より一層成田線の利用者が増加するのではないでしょうか。
そのため、県としても空港の更なる機能強化を契機にJRに対する働きかけを強くしていく必要があると考えます。
水野質問:
成田線の我孫子・成田間の利便性向上や沿線地域の更なる活性化について、県はどのように取り組んでいるのか。
穴澤副知事答弁:
成田線沿線は我孫子駅から成田空港まで、最短50分程度で通勤できることから、鉄道の利便性向上は空港への通勤者の増加など沿線地域の更なる活性化にも資するものと認識しています。
このため、県では、今年度も市町村等と構成する千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じ、JRに対し通勤通学時間帯における成田線の増発や接続改善を要望してきたところであり、引き続き沿線市町とも連携を図りながら、利便性向上に向けて要望してまいります。
また、沿線市町でのB.B.BASE手賀沼といった、豊かな自然を活かしたサイクル トレインのイベントなどに協力して、多くの方々に地域の魅力を知っていただくことにより、成田線を活かした沿線地域の活性化も図ってまいります。
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この課題は成田線で駅頭活動を行っていると必ず、住民の皆様からご要望をいただきます。
地域住民の皆様と一体となって継続して本会議で取り上げていくことが大切だと思っています。
引き続き、皆様とともに活動を続けていきます。