昨日までの3日間、岩渕友参議院議員と農林水産調査に。道総研の各試験場でも詳しく課題や研究成果を聞きました。肥料・飼料が値上がりしたばかりなのに円安が進み、尽きない農家の不安も聞いて胸が痛みます。
岩見沢市で訪れた農家は、法人といえ家族だけで経営しています。この間は肥料代や機器類、基盤整備や乾燥施設関連費などが増大。安定的な収入へ「価格の最低ラインが必要」との話も、現場の実態をふまえれば当然です。
コメの増産は、どこでも話題になりました。増産にしても、畑地化したのを水田に戻すには工事費がかかります。飼料用米から主食用に転換すれば、飼料をますます外国にゆだねることになります。農家は悩んでいるのです。
ある農協では、「安易に輸入する道は違うと思います」と話される方も。「親元就農にもっと投資を」など、後継者育成についての率直な意見もうかがいました。やるべき課題は本当に多い。
漁業でも今年は秋サケの不良が著しく、 日本海側の磯焼けも道南では太平洋側にまで広がりつつあるといいます。気候変動の影響と思われますが、元に戻るのを待ってはいられません。
資源管理、魚種転換、経営安定策などのほか、水産加工場は冷蔵・冷凍がカナメなだけに電気料金の高騰が厳しいなどの話も聞きました。消費税減税や緊急支援策、研究機関への思い切った予算の配分などが必要です。
久しぶりにじっくりと農林水産の実態を聞き、日本の食料とともに北海道の各地域が瀬戸際になってきていることを痛感しました。どの党も農林漁業の必要さを言うのに、シンプルに「どうして予算を増やせないのですか」との率直な意見があったのも当然です。
食料を大事にしない国は、国民の命と健康を大事にしない国。財界・大企業や米国に言われると大盤振る舞いの自民党政治は、もはや限界です。さらに政策力を磨いて、新しい政治をと訴えていきたい。
【今日の句】裏金に 反省なき党 孤立をし