ウナギの生態はいかに

 土用の丑の日とはいえ、なかなか縁がないウナギですが、先日の「しんぶん赤旗」にウナギは生態系保全のシンボルとの記事が科学欄に。ウナギは生態が明らかでない生物と以前に聞いていたので、思わず記事に目を移しました。

 天然ウナギの漁獲量は減少傾向が続き、私が衆院農水委員会にいた時も話題に上がっていたような記憶があります。記事に書いていますが、国際自然保護連合(IUCN)はウナギを絶滅危惧種の「危機」に指定しているほど。そんなウナギですが神戸大学や中央大学でつくる研究チームによれば、驚きの研究結果がまとまったといいます。

 詳しくは「しんぶん赤旗」をお読みいただきたいのですが、▼ウナギは河川内で最も広く分布する淡水生物、▼ウナギが生息する環境は、エサとなる多様な生物が広範囲に分布している必要がある、▼ウナギの個体数が多いと回遊生物の種類が多く、その数は遡上しやすい調査地点ほど多い--ということがわかってきたとのこと。なるほど、そうであればウナギは生態系保全のシンボルというのも納得です。

 では、なぜウナギは減少傾向なのか。研究チームによれば、高さ1m以下の低い堰でも、ウナギの分布に影響を与えている可能性があるといいます。河川を横断する構造物が主要因とはハッキリしないものの、海と川との接続性を改善・維持することのメリットをチームは指摘もしています。

 気になって色々と検索してみたら、46mもの滝をよじ登るウナギがいるという九州大・研究チームの記事もありました。なかなかウナギの生態は深いというか、やはり謎の生物なのかと一人で納得。いずれにしても生態系の保全に、こういう機会を通じて関心を高めていきたいものです。

 【今日の句】人間も つながり生きる この地球
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畠山和也
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