第1213号 施政方針演説について

 総選挙後の特別国会で、単独3分の2議席を取った高市政権の施政方針演説が行われました。生活者目線とはかけ離れた方針と経済政策の危うさ、社会政策視点の不足、孤立への危機を孕む外交政策、強権的な政権運営の懸念など、様々な課題があると思われる内容でした。

◆国民不在の国家の「強靭化」
 総理は演説において、選挙時のスローガンでもあった「日本列島を、強く豊かに」を掲げました。しかし、その中身は外交、防衛、経済、技術、情報といった「総合的な国力」の強化に偏重したものでした。防衛力優先の「強さ」については航空自衛隊の「航空宇宙自衛隊」への改編や、「宇宙作戦集団」の新設、防衛装備移転三原則の見直し加速が明記されており、これら防衛力の「強さ」が、国民一人ひとりの豊かな生活にどう結びつくのか、具体的な道筋は見えないものでした。
 「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」を強調し、国家安全保障戦略等の三文書を本年中に前倒しで改定する方針を示すなど、抑止力強化の名の下で、かえって地域の緊張を煽り平和の前提を揺るがす事態になりかねないことが危惧されます。

◆経済政策でのパイとインフレの帰結
「責任ある積極財政」を掲げ、政府主導の経済運営を強調しているが、暫定税率廃止などの対策を挙げる一方で、「投資のスイッチを押して、押して、押して、押して、押しまくる」と過度な財政出動を宣言している。 これが更なるインフレを誘発し、物価高スパイラルとなって国民生活を圧迫する懸念があります。また、賃金上昇が物価を上回ると主張していますが、実態は購買力低下という「隠れた増税」が国民を蝕んでいます。 掲げられている政策をすべて実行すれば、このインフレ増税はさらに加速し、国民生活を貧しくすることになるでしょう。 また、インフレによる名目成長で債務残高の対GDP比を安定させる狙いがあると思われますが 、それは中身のない「水でふやけたパイ」を大きく見せているに過ぎず、実質的な豊かさを伴う成長こそが必要なのです。

◆社会政策と「欺瞞」への視点
 また「就職氷河期世代に対する新たな支援プログラム」を策定するとしていますが、具体的な内容は示されておらず、長年の放置に対する形式的な言及に留まっています。さらに「日本人には底力がある」と鼓舞しますが、非正規雇用やヤングケアラー、孤独・孤立に悩む人々など、成長戦略から零れ落ちる多様な困難を抱えた人々への視点が決定的に欠けていると思われます。

◆孤立と利益の外交・安全保障
 トランプ大統領との信頼関係強化を急ぎ、訪米を予定していますが、米国が自国第一主義を突き進む中、国際社会で日本が孤立するリスクを孕んでいます。
 一方、中国との戦略的互恵関係を謳いつつ、経済的威圧への対抗を強調もしています。しかし、経済的威圧は自らの発言で招いたものであり、レアアースなど一国に大きく依存した経済構造から調達の多様化を静かに進めていく必要がある中で、不必要な対立を煽るべきではないと思います。
 さらに、自由貿易を掲げながら、防衛装備品の輸出を産業基盤強化と位置づける姿勢は、平和国家としての日本の貿易の在り方を根本から変質させるものであり、国際社会との摩擦が懸念されます。

◆政権運営の姿勢
 また予算や税制の年度内成立を強く求めており、十分な国会審議をショートカットしようとする権威主義的な姿勢が露呈しているように思われます。
 全体を通じて「国力」「国益」「国家情報」といった「国」を主語とした論理が貫かれており、一人ひとりの国民が不在のまま、国家の強大化だけが突き進む政権の本質が露わであると感じます。

 ~スタッフ日記「解散総選挙を終えて」~
 みなさん、お久しぶりです。今回のスタッフ日記では解散総選挙、そして、今までのインターンを振り返りたいと思います。
 1月9日に読売新聞の解散速報から始まった今回の解散総選挙、22日に中道改革連合の結党大会、そして、23日衆議院が解散し、2月8日に投開票とあっという間の1か月だったように感じます。
 私も選挙のお手伝いとして、ビラ配りや電話対応、推薦ハガキなどなど多くのことをお手伝いさせて頂きました。人生初の選挙なので、最初はドキドキしていましたが徐々に慣れて、私も微力ながら馬淵さんの当選のために全力を尽くしたつもりです。
 結果としては残念なものとなりましたが、今回の選挙を通じて、政治がいかに多くの方々の支えによって成り立っているか身を持って学びました。また、馬淵さんが地域の皆さんから長年信頼を積み重ねてきたからこそ、急な解散にも関わらず多くのボランティアが集まり、これまで当選を重ねてきたのだということも実感しました。
 振り返ってみれば、国会議員インターンシップの世界に飛び込まなければきっと一生経験しないであろう経験をいっぱいさせて頂きました。
選挙のお手伝いだけでなく、普段の国会議員の活動も間近で見られたことはとても貴重な経験です。常にニュースでは、関心の高い話題の重要な箇所が報道されますが、その裏では、国会議員やその秘書さんたちが地道にコツコツと会議に出席しながら一つ一つの社会課題に対してより良い解決策を模索していく姿を拝見出来、貴重な学びとなりました。
 最後に短い期間ではありましたが私を受け入れてくれた馬淵さん、また、国会事務所及びまぶちすみお後援会事務所のスタッフのみなさんに心から感謝の気持ちを申し上げます。本当にありがとうございました。(出木杉くん)

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