新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を更新し続けています。もはや東京が中心となっていた感染段階は過ぎ、日本中に波状的に感染が拡大する新たなステージに入ってしまったと言えます。
◆失政が招いた再拡大
この感染再拡大は、明らかに政府の無策が招いた「人災」です。再拡大発生後今に至るまでの放置と、人の移動を奨励する「Go To」強行、おまけにアベノマスク8000万枚再配布は不要との声を受けての急遽延期など、もはや行政機能が喪失しています。このままでは、16日の予算委員会で児玉龍彦東京大学名誉教授が警告されたように、8月には感染拡大が「目を覆うようなことになる」ことが必至です。
◆児玉先生の見解
国民民主党では、児玉先生を対策会議に招いて感染防止策を検討しました。児玉氏は、感染集積地となっている新宿区などを対象にした、大規模な集団検査を説かれました。感染者の密度が高い地域での患者を明らかにすることで、さらなる大規模感染を防ぐことは可能です。そのためには検査能力の拡大が必要です。しかし、日本の人口当たりのPCR検査数は、世界で158番目から159番目に位置し、医療体制が整っていない世界でも最も経済発展が遅れた国々とほぼ同じに留まっています。この原因として児玉氏が指摘されたのは、検査が医療行為として捉えられ、特定の医療機関、検査機関でないと行えないため、大規模検査能力を持つ大学や研究所、企業等の民間の力を活用できていない現状でした。これは、かねてより私が主張している、保健所が公衆衛生の中心として機能し、民間の検査体制の確立を阻んでいることとも合致していました。ここは、法令上の見直しが必要です。
◆不安を除くのは「検査」
そして、隠れた感染者からの感染を防ぎ、拡大を予防するためには、いつでも誰でもPCR検査を受けられ、感染が発覚した場合には、適切な支援を受けられる体制を整えなければなりません。東京都世田谷区では独自にそのような検査体制を作ろうと取り組んでいます。こうした自治体による新たな取り組みや、検査への助成を充実させるために、国が予備費を活用し、自治体に検査助成に使える交付金を一括して支給するべきです。また、若い方が感染の中心となっている現状では、スマートフォンを利用した追跡アプリの登録を推進することで、感染経路をたどっていく方法も有効だと思われます。これに関しては、個人情報の扱いについての明確な制約の検討や、情報収集への国民の理解を得る活動も並行する必要があります。
今、国民の間には、感染の実態が把握できないことによる不安が広がっています。保健所に検査を断られる例も続発しています。徹底的な検査と経路の追跡により、感染拡大の実態を明らかにした上で国民に真実を示し、明確な指針を打ち出すことしか、国民の疑心暗鬼を取り除くことは出来ないと思います。臨時国会の早期開会が必要です。断じて、解散などしている場合ではないのです。
スタッフ日記 「上海からの刺客」
まさに青天の霹靂でした。
5月、私のAmazonのアカウントが乗っ取られました。ある朝いきなり大量の注文確認メールが届いていたのです。
購入したものを見ると、イス、鏡、火鍋、イス、金色に輝く灰皿、鏡、謎の壺、イス…とどれもこれも全く欲しくないもので、しかもやたらとイスと鏡ばかり。ひとり暮らしの部屋にそんなに何脚もイスを置いたら、座るスペースばかりで寝るスペースがなくなりますし、阿修羅像だって顔が3つのところ、凡人の私の顔はたった1つ。何枚も鏡があったところで映す顔がありません。いくら誘惑に弱い私でもさすがに考えられない買い方です。
すぐにAmazonに連絡をしました。リモートワークの影響でWeb上のチャットでの相談とはなりましたが、何とか話が通り、調査をしてもらえることとなりました。アカウントも凍結したので、買い物もこれ以上できないはずです。ようやくこれで一安心…。
と思ったのもつかの間、なぜか止めたはずのアカウントでの購入は続きます。“もう一人の私”の購買意欲は留まることを知らず、私が行ったこともない上海経由でじゃんじゃん謎の品物を買っていくのです。もうワケがわかりませんでしたが、アカウント凍結が裏目に出てAmazonに連絡することもできず、どんどん届く注文確認メールを尻目に、砂を噛むような思いをするしかありませんでした。
結局Amazonではなす術がなく、クレジット会社と交渉し、補償を適用してもらうことで何とか支払いは免れましたが、その後もカードの作り直しなどかなり骨の折れる作業が待っていました。すべてが収まるまでに約1か月かかりました。
外出を控えるということで通販の利用頻度が増えた方も多いと思いますが、明細や購入履歴をこまめにチェックすること、二段階認証(ログイン時にスマホにパスコードが送られる)は必ず付けておくこと、この2点は強くお勧め致します。
乗っ取られると、色んな意味でダメージが大きいです。(シズ)