「このお花畑が!」現実を直視せず、夢の国で生き続ける、桃源郷的世界観に住む人々に投げかけられる言葉。 鹿児島県の川内原発が、本日、再稼働。我が国にある原子力発電所が1基も稼働せず、695日経った、今になって。「電力の為には、仕方ない」と、未だに思ってる人っているの?川内原発が営業運転となり、電力を供給できるのは、9月上旬以降。我が国で、最も電力を必要とするのは、真夏の数日、数時間。これだけの猛暑の中でも、節電要請すらされていない事が、全ての答え。電力は、余っている、原発が動かなくても。電力の為の再稼働でない事は、多くの人々が知るところ。東電事故後、4年も経ってこんな事言ってる、自分が恥ずかしくなるが、念のため。2年近く原発が動かなくても、電力会社は、黒字経営だ。現在、我が国の発電の主力、火力。その中でも、近場であるアジア圏からの輸入が可能な、天然ガス、しかも値を下げている。電気料金を値上げした電力会社はその分、儲かってる状態。じゃあ、何の為に再稼働するのか?お金だよ。 税金と電気料金から原子力発電を通して、儲ける関係企業の利益の為にのみ、再稼働は強行された。安全性は? 川内原発はフィルター付きベント設備はまだ、ない。万が一には、特濃の毒物がバラまかれる。免震重要棟もまだ、建設中。有事に、落ち着いて現場を指揮する場所もないって事。最低限、これらが出来てから再稼働、って話が出てくるんじゃないか、普通。火山の巨大噴火の可能性を多くの専門家が指摘し、九州電力の火山に対する監視能力にも規制委員会の会合で専門家が九電の手法を批判した程。 もし、重大事故が起きて、大量の放射性物質が放出された時に、誰が責任をとるのか。いまだに、はっきりしてない。ってか、とれないからハッキリさせない。 安倍総理は、おととい長崎で、「世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合しない限り、再稼働させない」と言った。その新規制基準を作った、田中規制委員長は、国会での山本太郎質問に対して、川内原発は重大事故が起こっても、放射性物質の放出量は東電福島の1/1000 以下、って超・楽観的な答弁。 「最悪の事態に備える」というのが、危機管理の大原則。でも彼らがやっている事は、真逆。「何も起こりません様に」「1000分の1で済みます様に」これって、科学とかじゃなく、神頼みの世界だわ。危機管理に必要なのが、万が一の時、どうやって、人々の命を守るか。その為に必要なのが、「避難計画」川内原発から30キロ圏内の、医療機関85施設のうち、避難計画 策定済みは、たった「2つ」159もある社会福祉施設で、避難計画を作ったのは、たった「15」これが意味する事?有事には、お年寄り、身体の不自由な方など、弱いものは切り捨てる宣言だよ。 避難する為に必要なのが、「避難ルート」避難ルートに指定した道路が県道で、片側1車線、道幅が狭く、歩道がないところもある。海に近く、事故と同時に津波が襲ってきた場合、道路が壊れたり水に浸かったりして避難できなくなる可能性もある。 だから、薩摩川内市やいちき串木野市など原発から、30キロ圏内の道路11か所を改修することを決めたらしい。 県は道幅を広げ、歩道を整備、津波に備えて堤防を強化し、海に近い道路を山側に、う回させる、などの工事が一部で始まっているけど、すべての改修が完了するのは、今後、7年から8年程続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』