6月定例会に追加補正予算案が河村市長から提出された。補正予算案上程中にさらに追加補正予算が提出されるのは異例なこと。ここからも、かなり緊急性の高い追加補正予算案ということが理解できそうだ。
■ 令和2年度6月追加補正予算の概要
〇 補正規模
一般会計 37億7,800万円
特別会計 2億5,000万円
計 40億2,800万円
6月補正予算と追加補正をあわせた6月定例会補正予算の総額は、約125億円となる。
〇 補正内訳
「新型コロナウイルス感染症への対応」
・指定避難所衛生用品等の備蓄 1億4,300万円
災害時の指定避難所における新型コロナウイルス感染症への対応として、非接触式検温器、マスク、消毒液及びパーティション等を備蓄
・障害者就労継続支援事業所生産活動支援事業 7,500万円
生産活動事業収益が減少している障害者就労継続支援事業所の設備整備や販路拡大等に要する経費に対する補助
・新型コロナウイルス感染症対策民間病院経営維持資金貸付金 2億5,000万円
資金繰りが悪化している第二次救急医療を担う病院等を運営する従業員数 301人以上の医療法人に対する無利子・無担保の資金の貸付
貸付期間 10年以内
・PCR検査前処理自動化機器の購入 3,000万円
衛生研究所におけるPCR検査に係る核酸抽出・分注機器の購入
・ひとり親世帯臨時特別給付金の支給 23億2,100万円
児童扶養手当受給世帯等や収入見込額が児童扶養手当受給対象となる世帯に5万円を支給
第2子以降1人につき3万円を加算
児童扶養手当受給世帯等で収入が減少した世帯には5万円を加算
・妊婦への分べん前PCR検査等 3億2,000万円
希望する妊婦への分べん前のPCR検査、新型コロナウイルスへの感染が確認された妊産婦への訪問等支援
・学校再開に伴う新型コロナウイルス感染症対策の強化等 6億3,900万円
衛生用品の購入及びトイレの手洗場増設等、学校ごとに必要な新型コロナウイルス感染症対策の強化等
1校(園)あたり
小・中学校 100~200万円
高等学校、特別支援学校 300万円
幼稚園 50万円
なお、40億2,800万円の財源として、
国庫支出金 3億8,700万円
県支出金 4,150万円
財政調整基金 2億5,000万円を活用する。
今回の追加補正により100億円あった財政調整基金残高は約5,000万円に減少する見込み。