安倍晋三総理大臣の辞任に伴う自民党総裁選挙の実施にあたり、自民党名古屋市会議員団は緊急の執行部会、議員団総会を開催し、党本部に対し党員投票の実施を要望することを決めた。
これは、総裁公選規程第1条に「本党の総裁は、本規定の定めるところに従い、党所属国会議員、党員、自由国民会議会員、国民政治協会会員の投票によって公選する。」と明記されており、自民党を支える党員一人ひとりの熱い思いを反映させることなく、派閥の論理だけで総裁を選出することがあってはならないという考えに基づく。
議員団総会で取りまとめた要望書を持って、ヨコイも市議団執行部の一員として8月31日、自民党本部へ。林幹雄(はやしもとお)自由民主党幹事長代理に直接、「自由民主党総裁選挙に対する要望」を手渡し、党員投票の実施を求めた。
渡辺団長から「ちょうど今、自民党費を集めているところだが、党員のみなさんから自民党費を払っているのに総裁選挙に参加できないのはおかしいとの批判をいただいている」と説明。
林幹雄幹事長代理は、「各県連に3票ずつ総裁選の票を割り振った。県連はできる限り党員の意見を吸い上げ、投票に反映させてほしい。」としたうえで、「安倍晋三総裁の体調を考えると1日も早く新しいい総裁を選出する必要がある。党員投票を実施すると準備期間を含め1か月ほど要することから政治空白を生まないためにも党所属国会議員と県連に割り振った141票で新しい総裁を決めていきたい。今回は任期中の辞任による選挙であり、来年の任期満了時にはご指摘の点を踏まえ進めていきたい。」と回答。
その後、鈴木 俊一自由民主党総務会長員、松野 博一総務会長代行、江崎 鐵磨・原田 義昭総務会長代理に対しても、党員投票の実施を要望した。なお、総裁選の形式と日程については、9月1日の自民党の総務会で決定する見込みだが、党員投票の実施は難しそうな見通しとなっている。