辞任表明後の安倍総理との忘れられない20分〜総理官邸の執務室で何を話したのか?!:その2

2020年9月14日 早朝。眠い目をこすりながら、パソコンを起動させた。このブログを続けるには、熱い紅茶が必要だ。蜂蜜とミルクを入れて、と。 昨日、県内で行われた新型コロナウイルス感染症の検査は242件。計6名の感染が判明した。前日より数は減ったが、全く油断出来ない。本日、感染の経緯等に関して、より詳細な報告を受ける。引き続き、冷静かつ迅速に必要な対応を重ねていく。 ここからは前回のブログの続編。9月4日(金)の15時。総理官邸で安倍晋三内閣総理大臣に会った。執務室に入ると、総理が「自然体の柔らかい笑顔」で迎えてくれた。 過去のブログでも触れたが、官邸で総理に会う時は、常にこんな感じなのだ。総理はいつもと全く変わらなかった。終始、落ち着いた表情だった。こちらの言うことにも、真摯に耳を傾けてくれた。 が、重荷を降ろした(?)後だけに、心なしか「特にリラックスしている」ように見えた。最初に短く挨拶を交わした。 「総理、こんなお忙しい時に、時間を取っていただき、ありがとうございます。」「いや、よく来てくれたね。ありがとう。」 ソファーに座る前に、深々と頭を下げた。総理の顔を真っ直ぐに見ながら、こう申し上げた。 「総理、8年間、本当にお疲れ様でした。総理の体力と精神力には脱帽です。知事会見でも言いましたが、間違いなく歴史に刻まれる業績を残した政権だと思います。」 総理と少し離れた場所に座った。総理からは、改めて「考え抜いた末に辞意を固めた」という話を伺った。その言葉を受けて、自分の率直な気持ちを吐露した。 「正直言うと、任期が終わるまで首相を続けて欲しかったという思いはあります。総理ご自身も、さぞ無念なお気持ちだろうと拝察します。が、健康問題が1%でも政治の停滞に繋がるようなことは避けたいという総理の決断は、これはこれで立派なご判断だと考えています。」 「応援団としての勝手な言い分ではありますが、結果として、総理が『余力を残したまま勇退する』という形になったことは、総理ご自身に続きをみる

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