故成田きんさん、故蟹江ぎんさんは、1892年(明治25年)8月1日生まれの双子の姉妹。1991年に数え年百歳を迎えて、当時の鈴木礼治愛知県知事・西尾武喜名古屋市長から、揃って長寿の祝いを受けたことが新聞に紹介された。
この報道がきっかけとなり、ダスキンのテレビCMに起用されたり、ワイドショーで取り上げられるなど、全国的に有名になった。
さて、きんさんもぎんさんも南区に住んでいたことから、よく南区は長寿の区として認識されている。南区の高齢化率が高いのも、南区の長寿によるものといわれるが、実態は定かではない(笑)
9月4日(土)にはきんさんの四男、成田幸男さんとお話しする機会をいただいた。幸男さんはなんと90歳。「きんさんぎんさんのおかげで、なかなか経験できない思い出をいっぱいいただいた。海外旅行もできた。」と顔をほころばせた。
また、幸男さんは「母きんは、99歳まで歩くことができなかった。しかし、元気に歩く妹ぎんを見るたびライバル心を燃やし、柔道整復師である久野信彦先生のもとで筋力トレーニングに励み、100歳から歩けるようになった。」この言葉は、高齢社会の中、元気に余生を過ごすヒントを与えてくれそうだ。