JRはクソじゃない

 毎月1日は「北の鉄路の存続を求める会」宣伝と、JR採用差別事件から続く「一の日行動」。冷たい風に負けないくらい、思いや訴えは熱い札幌駅前でした。雨があがって本当によかった。

 鉄路宣伝では、余市町の中谷栄利町議(「函館本線(山線)の存続を求める住民の会」事務局長)・沼田町の篠原暁町議(留萌線存続を求める会)とともにマイクを握りました。すっかり日も暮れていましたが、注目を集めました。

 中谷さんは、新幹線の札幌延伸にあわせて並行在来線が経営分離される理不尽さを訴え、篠原さんは今でさえバス運転手不足で減便されそうななか、あらためて鉄路の意義を強調。私からは根室本線の災害復旧と、先週の政府交渉の内容を紹介しました。

 すべての争議の解決めざす「一の日行動」は、医労連・惠和会労組や福祉保育労の取り組みが報告されました。実質的な交渉権限をもたない職員を団体交渉の場にあてる恵和会に対して8月、誠実な対応をしなかったのは不当労働行為にあたると、道労働委員会が救済命令を出したのです。

 まだ裁判は続いていて、支援の呼びかけもありました。最後は参加者みんなで「団結がんばろう」。札幌駅前で何度、声をあげてきたことでしょう。

 ところで集会の途中、横断幕を見て思ったのか、若者たちが「JRはクソ!」と声をあげて通り過ぎました。同じ思いだけど他の言葉が出なかったのか、単に調子に乗っていただけなのかは、わかりません。それを聞いて「クソじゃないよ」と、私の近くで声をあげたのがTさんでした。

 Tさんは、JR採用差別事件の当事者の1人。北海道の争議団では最も若い、当時は20代だったと思います。戦後最大の労働争議として23年、職場に戻れるのかと苦しい毎日だったはずです。決して鉄道業務が嫌いになったわけでなく、仕事に誇りがあったからこそ、理不尽を許さないためにTさんはたたかってきました。

 年末が近づくこの時期になると、争議団支援の物資販売や、12月の団結集会を思い出します。舞台での朗読や合唱などの構成劇に、どれだけ胸を熱くしたことか。大雪のなか、娘を保育園に迎えにいった足で、そのまま一緒に「一の日行動」に参加したこともありました。そのどこでもTさんの姿があったのです。

 JRはクソじゃない。人という大事な命を運び、通学や通院・仕事など生活を支え、地域をつくる中心となってきた鉄道を、そして働く仲間を大事にしよう。Tさんの一言に、あらためて「一の日行動」の大事さを痛感しました。いっしょに引き続き、私もがんばりたい。

 【今日の句】積み上げたたたかい 次に伝えよう

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畠山和也
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