岸田首相の秘書官による、LGBTや同性婚についての差別発言。首相の演説や広報にもかかわっていたようですから、更迭だけでなく任命責任が問われます。多くの方を傷つけ、人権感覚が欠けていただけでなく、荒井氏は「秘書官室もみんな(同性婚に)反対している」と述べていたとのこと。政権中枢にかかわる大問題です。党道委員会で緊急の街頭宣伝に、私もマイクを握りました。そもそも岸田首相は、国会で「社会を変えてしまう」として同性婚を否定したばかり。岸田自公政権では日本社会は変えられないと、この答弁でハッキリしました。秘書官の任命責任だけでなく首相本人の考えも、あらためてただす必要があります。
世論や世界の動きは、まったく違う。岸田首相がめざすサミットでも、いわゆるG7で同性婚を認めていないのは日本のみ。LGBT差別禁止法も4ヵ国にあり、米国では州法やイタリアでは雇用差別という範囲ですが、ここでもないのは日本だけ。どれだけ日本が人権面で遅れているのか。声をあげてきた当事者のなかで、これまで心を痛め勇気をふりしぼってきた方もいたと思うのです。声に出せない方も多くいることでしょう。いっしょにジェンダー平等社会をつくっていく、私自身の決意も込めて訴えました。道労連が春闘での大幅賃上げをめざし、札幌駅前でおこなった「ローカルビックアクション」。私もいち参加者として、じっくり保育・介護・JRの現場の実態スピーチを聞きました。人員不足、低賃金、休日もくたくたになる、子育ても不安、物価高騰で生活も大変--足を止めて聞く方も多くいました。一生懸命に働いているのに、生活が苦しい。私たちの仕事って、そんなに価値のないものなのか。スピーチを聞いていて「仕事の価値」に見合った賃金や労働条件になっていないのだと、つくづく感じました。特にケアワーカー・エッセンシャルワーカーと呼ばれる職場ほど、やりがいがあっても続けられない実態に胸を痛めました。あきらめたり、節約でしのぐだけでなく、みんなで声をあげれば社会は変えられる。世界の各地で、正規も非正規も、公務も民間も、若手もベテランも、ストライキをはじめ行動が広がってもいます。日本だって必ずできる。そんな元気をもらいました。道原発連の総会にあわせた講演にも参加しましたが、これは後日。藤野保史・前衆議院議員から、たっぷりと学ばさせていただきました。【今日の句】官邸は 時代錯誤の 人ばかり