変化は積み重ねがあってこそ

 「国会議員と南区民ミーティング」と題して、立憲・道下大樹衆議院議員と(元職ですが)私が並んで語り合う機会をいただきました。参加されたみなさんからの率直な意見や質問もあり、私も学ぶこと多き会になりました。

 主催は「平和をつくろう南区実行委員会」。日本共産党は千葉尚子・前市議もメンバーとして参加されました。道下さんからは主に通常国会の様子が報告され、私からは北海道の課題を含めての話をした後に懇談へ。途切れることなく出される意見を、緊張感を持って聞きました。

 テーマはマイナンバーや原発・核のゴミ、防衛や安全保障など幅広く、一市民として参加されていた西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)からも「金儲けのために政策が決められている。政治家もさらに勉強して、科学的な議論を」との叱咤もいただきました。

 「まわりの友人などから、ウクライナ侵略を見て『備えを持つのは仕方ない』との声がありますが、どう答えたらいいですか」という、若い方の質問も。私からは「お互いの国で備えが必要だと言い続けていけば、歯止めがなくなってしまいます。そのエスカレートを止めるのが政治家の仕事」「戦争が他人事でなく、命や人権を土台にリアルな話をしていく」と私自身の話を交えて述べましたが、少しは対話の糸口が見えたなら嬉しいです。

 今後の共闘についての質問もあり、立憲・泉代表自身の発言にもかかわらず道下さんはていねいに答えられました。立憲さんから今後まとまった方向性が出るのを待ちつつ、日本共産党としては小選挙区候補を積極的に擁立していくことや、私たちが党として役割を果たすうえでも議席を増やしたいと、私からも率直に述べました。

 「政治は国民を幸せにするもの。市民がリアルに困っていることを、政治家は見ているのでしょうか」との発言も、重く受け止めたい。市民のみなさんが主権者として取り組むことに、こうして政党や政治家が考えや行動を重ね合わせていくことの大事さを実感です。政治の変化は、草の根からの積み重ねがあってこそです。

 党道委員会・道労働者学習協会が共催の講演会にも参加。大門実紀史・前参議院議員を講師に「やさしく強い経済」を学びました。会場いっばいの参加で、大門さんに会えるのを楽しみにしていた方も多数いらっしゃいました。

 小泉・竹中→安倍→岸田とつながる、財界からの要求に応えてきた政府の経済政策のポイントがよくわかり、あらためて日本経済の弱さを痛感です。賃上げとともに内部留保活用の意義や、社会保障やジェンダー平等を進めることが結果として経済効果につながることなど、私もわかりやすく広げていきたい。

 さっそく夜の若い世代の学習決起集会でも触れながら、日本共産党を大きくして新しい政治をつくろうと呼びかけました。私自身もそうでしたが、自分の仕事や生活で手一杯の世代だけに、目の前の1つ1つの結果に浮き沈みになりがちです。しかし、そもそも社会は何年もかけて変わっていくもの。それを証明しているのが、例えば核兵器禁止条約の発効だと思うのです。

 被爆者のみなさんがあきらめず、いっしょに声をあげてきたことで世界は動きました。日本社会を見れば、異常なほどの財界・大企業優遇と米国いいなりの政治が、ここまで行きづまりを深めています。日本共産党が101年もがんばってこれたのは、その大元から変える道筋(綱領)をもつ党だからこそです。

 社会を変えるのには何年もかかるのに、政党が数年で代わってしまっては、その変化は進みません。だからこそ根本でぶれない、日本共産党を抑え込む流れも生まれてきます。大元から変えようと訴える日本共産党が存在している意義はここにあるし、学ばずして社会は変えられない。いっしょに若い世代と力をあわせて、がんばりたいです。

 【今日の句】これほどに 北海道って 暑いっけ

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畠山和也
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