食は命を、農は地域を支えて

 10月下旬とは思えない暖かさと大量発生の雪虫に歓迎されながら、今日は津別町・小清水町・網走市へ。ビートの収穫の慌ただしさを横目に、街頭宣伝や懇談・つどいにとまわりました。

 小清水町では工藤孝一町議の案内で新規就農された方の畑に出向き、実態や要望をうかがいました。小清水町は休耕地がほとんどなく、たまたまのタイミングで今の農地を借りられたといいます。

 初めはハウスを立てるにも一苦労。最盛期は朝3時から夜8時まで働き、今の苦労は人手不足とのこと。パートで来られる女性の「年収の壁」や他町から来てくれる方で地元保育施設に入れない実態、直売所の拡充などをうかがいました。

 新規就農を増やすために国が出す支援金は、既存農家主との共同経営では出ない仕組みです。この地域でも離農を考えている農家があるそうで、国が本気で担い手を増やそうというのなら、親元就農もあわせて改善・拡充が必要です。

 冒頭にも書いたビートですが、猛暑の影響もあり収量や品質への心配が出ています。すでに前年比で2〜3万円/10a減と見込まれ、さらに肥料高騰などが重しに。緊急対策とともに、大元の価格保障・所得補償の拡充に力を尽くしたい。

 網走市では後援会のみなさんが準備された「つながるカフェ」に参加して、PARC(アジア太平洋資料センター)作成のDVD「希望の給食」を視聴した後に、農業・食料や学校給食について話し合いました。私からは日本共産党の農業政策の中心点を紹介しました。

 「気候変動や世界的な食料の買い占めで、このままでは日本で食べるものがなくなるのでは」との危機感から始まり、農家の大事な土づくり、技術者や農協の役割など話は多岐に渡りました。この分野は奥が深いと、あらためて痛感です。

 子どもを連れてきたお母さんは「介護が一段落したので、来年は何か畑で作りたいと思っているんです」。別のつどいの場所でも堆肥の話が出されたり、網走市では学校給食費無償化の運動も広がっていて、子育て世代の農業・食料への関心が強いのです。

 食は命を支え、農は地域を支えています。しかし、今の日本は「農なき国」へ進むかのよう。食と農を守れとの声を、北海道からこそ上げていきたい。余談ですが、網走では村椿敏章市議お手製の鹿肉カレーをいただきました。美味しかったです。

 【今日の句】太陽と 大地の恵みに 生かされて

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畠山和也
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